
現在、ALCパネルの外壁と意匠性サイディングの改修工事を行っております。
(東京都新宿区、府中市)
どちらの改修工事も塗装工程の前段階における重要な工程にシーリング工事があります。
ALCの現場は、窓廻り:シーリング打ち替え、ALC目地は打ち増し、一方、意匠性サイディングの現場は、窓廻り、目地ともにシーリングの打ち替えを行っております。
「打ち増し」と「打ち替え」の違いは、
既存のシーリングを撤去し、新しいシーリング材を充填するのが「打ち替え」
既存のシーリングを残し、その上から新しいシーリング材を充填するのが「打ち増し」です。
外壁がALCパネルの場合、目地部分は凹となっていて、その上から新しいシーリングを打ったとしても耐久性を保つだけの適正な厚みが確保できるので、「打ち増し」、ALC窓廻りやサイディングの場合は、既存のシーリングを撤去しなければ、後の10年以上の耐久性を保つだけの「厚み」を確保できないため「打ち替え」となります。
そして、シーリングの種類は塗料のような耐久性横軸と価格の縦軸の単純なグラフのような分類ではおさまらず、適材適所に使用することがもっと重要となります。
シーリングメーカーによって、多少、成分や見解の違いはありますが、シーリングの種類や特徴、施工部位の適材適所について、簡潔にご説明させて頂きますと下記の通りとなります。
●アクリル系
ALCの新築時に使用される頻度が高く、コストパフォーマンスに優れているといえますが、改修時では耐久性の視点からあまりお勧めは出来ません。
●ウレタン系
外壁モルタル面のVカット補修やサイディング改修やALC、RC改修時に使用される頻度が高く耐久性及び塗膜との密着が優れています。
但し、多くのウレタンシーリングが紫外線に弱い※ため、上から塗装しない場合はあまりお勧めできません。
※ウレタンシーリング材の中でも、可塑剤の入っていないネオウレタンシーリングの機能 は別格で、他のシーリング材と比較し乾燥時間を要するという作業性、相対的に高価な材料価格、既存シーリングが不良硬化している場合の化学反応の危険性、 以上の問題さえさえ解決されていれば、耐久性、動きに対応する応力緩和性、塗膜との密着性等、色彩の対応力等あらゆる点において優れたシーリング材という ことが出来ます。
例)オートンサイディングシーラント(オート化学)
●変成シリコーン系
サイデイング目地ややタイル面、石面に使用される頻度が高く、耐久性に優れているため、シーリング仕上げの上から塗装しない場合にもお勧めできるシーリング材です。
サイディング改修時など上から塗装する場合は塗膜との密着が弱いことと、ブリード(塗膜の汚染)が起きてしまうのでシーリング材の上にプライマーを塗る必要があります。
最近では、ノンブリードタイプの変成シリコンが開発されましたので、サイデイングの改修時に耐候性及び塗膜の非汚染性の視点から最も効果を発揮している製品と言えます。
●シリコーン系
ガラス廻りや浴室や洗面などの水廻りに適しています。
耐久性〔耐熱性や耐寒性)は抜群ですが、塗膜との相性は最も悪いため、シーリングの上から塗装する場合は使用を避けなければなりません。
●ポリサルファイド系
耐候性及び基材に対する非汚染性に優れていることから、タイルや石材の目地に適しています。
下記は、シーリングメーカーのホームページとかなり専門的となりますが、シーリングメーカーによる
資料です。
詳しく知りたい方はご参考になさってください。
<シーリングメーカーリング>
●セメダイン
●サンスター技研
●オート化学
●コニシ
昨日の雨が嘘のように晴れ、本日は真夏日のような天気となりました。
さて、こちらの現場は、1階に店舗が入っていることや正面の人通りが多いため晴天の日に高圧洗浄は無理なので、先週の雨天の折に外壁タイルの薬品洗浄と高圧洗浄、昨日の雨天を利用しALC面の高圧洗浄を実施させて頂きました。
(東京都杉並区)
現在ALC面のシーリング工事がほぼ完了し、外壁タイル面の既存シーリングを撤去させて頂いております。
このビルはメンテナンス期間を10年に1回と想定し、シーリング工事の仕様は下記の通りです。
●ALC開口部廻り:ウレタンシーリングによる打ち替え
●ALC目地:ウレタンシーリング増し打ち
●外壁タイル開口部廻り:変性シリコーンシーリングによる打ち替え
●外壁タイル打ち継ぎ目地:変性シリコーンシーリングによる打ち替え
外壁タイルの打ち継ぎ目地が打ち替えに対し、外壁ALC目地が増し打ちの仕様となっているのは、ALC目地は凹となっており、増し打ちであっても、適正な厚みが確保でき10年の耐久を確保できると判断されるためです。
但し、外壁タイルの打ち継ぎ目地は、増し打ちでは10年の耐久性を保たせる厚みが確保できないため、打ち替えとなります。
