
現在海岸から10メートル程度に位置する塩害地域(正確には岩礁隣接地域に近い)における工場において鉄部塗装を実施しております。
(千葉県船橋市)
とかく塗装工事において、どのように塗装するのかという施工法より、どのような塗料を塗るのかという塗料に注意が注がれがちですが、このような塩害地域における鉄部塗装携わることで「どのように塗装するのか」という施工法が何よりも大切ということがあらためて実感させられます。
鉄部塗装においては、たとえ塩害地域でなくて鉄部下地処理の「ケレン」を不十分にしたまま、最高級の2液反応硬化型のエポキシ錆止め塗料で錆止め塗装を行い、上塗りに最高級のフッ素樹脂塗料で塗装したとしても1年程度で錆が発生してしまうのに対し、ケレンさえ十分に行えば、一般錆止め塗料で錆止め処理を施しウレタン樹脂塗料で塗装しても5年以上全く錆が発生しないというのは塗装業に携わっているものであれば誰もが知っている事実であります、海岸近くの塩害地域であれば尚更のこととなります。
さて、もう今まで何度も書いておりますが、この鉄部塗装における最も重要な工程が、塗装後には隠れてしまう下地処理の「ケレン」です。
現在、塩害地域における鉄部塗装3年保証を目指し、錆の発生していおる部分は電動工具により既存塗膜を除去、活膜部分は残し手工具により目粗しを実施する「3種ケレン」を実施中です。
ちなみに、先日ツイッターを見ていましたら、「ケレン」というのはclean(クリーン)が訛ったという説と、研錬(一生懸命鍛えるという意)が訛ったという説があるということを知りました。

現在、大規模マンションの鉄部塗装工事に入らせて頂いております。
鉄部塗装の工程の際は、振り返ってみますと何度も同じことを書いていますが、鉄部塗装において最も重要な工程が、下地処理に当たる『ケレン』と呼ばれる錆落としの工程です。
この『ケレン』という工程、どの程度行うかによって、その労力も変わってきますし、それに応じて費用も全く異なるため、次のように分類されております。
・2種ケレン:電動工具と手工具を併用し、錆びている部分はもちろんのこと既存塗膜を全面除去
・3種ケレン:電動工具と手工具を併用し、錆びている塗膜は除去、錆びてない既存塗膜は残す。
・4種ケレン:全体的にサンドペーパーやワイヤーブラシなどの手工具をあてる程度
尚、1種ケレン:サンドブラストまたはショットブラストという機械を使用し、既存塗膜の全面除去し光沢のある表面にするというケレン方法のありますが、作業上の問題から建築の現場塗装ではほとんど適応されません。
さて、上の分類からいいますと、電動工具を使わず、手工具だけ使用しての『ケレン』ということから、分類的には、4種ケレンとなり、こちらでで行っている下地処理は最も基本的で最低限のケレンということになります。
しかし、たとえ4種ケレンだからと言って、誰が行っても一律に全く同じ状態となるわけではなく、施工会社ごとによってそれぞれ異なりますし、もっといえば、施工する『人』によって異なります。
さて、人の違いや仕事に対する姿勢は仮に置いといて、限られた予算内にあって施工品質を高めるには、仕事の効率を高める『道具選び』が重要となります。
それは、どんなに仕事に対する姿勢が真面目であっても、どんなに一生懸命行っても、使っている道具の作業効率が悪ければ施工品質が劣ってしまうためです。![]()
特に、『ケレン』では、発錆の周辺や手摺の付け根付近の旧塗膜の剥がしなど、細かく根気のいる作業のため、『優れた工具』が力を発揮し、施工品質を支えるといっても過言ではありません。
この『超硬スクレーパー』はタガネよりも軽く、皮スキよりも力を入れることなく、旧塗膜を剥がすことが出来ます。
これに、ワイヤーブラシやサンドペーパーなどを併用することで、電動工具を使用しない4種ケレンであったとしても、相応の施工品質を確保できる下地処理が可能となります。
施工品質の向上には、施工会社だけの努力だけではなく、塗料メーカーとの連携だけでもなく、塗装に携わるあらゆる方面との連携が大切であるゆえんが、このような場面でも感じることができます。
超硬スクレーパー(土牛産業)
ホームページをご覧下さったことがきっかけとなり、お問い合わせ頂き、本日正式にマンション鉄部塗装工事をご契約させて頂くこととなりました。
ご信頼頂きご依頼下さったことに心より感謝申し上げ、誠心誠意取り組ませて頂きます。
さて、共用廊下や外部鉄鋼階段に関しては、天候さえ良ければ何ら問題なく施工を勧めることが可能ですが、バルコニーの手摺に関しては、お部屋内を通り、施工させて頂くことから、各世帯のご都合に合わせスムーズに作業を実施するために最も重要なのが『段取り』と呼ばれる事前準備であります。
通常でも段取8割といわれる現場作業、世帯数が200世帯近くになりますと段取如何によって施工品質や工期にも大きく影響するため、抜かりのない入念な準備が必要となってまいります。
見積調査の段階で、もし、施工させて頂くにいたった際、このことが非常に気がかりでありましたが、管理組合の皆様と理事長の迅速かつ的確な手の打ち方に非常にに助けて頂くこととなり、同時に、とても勉強させて頂いております。
約3週間後着手させて頂くこととなりますが、ご期待に沿うべく、準備段階から着実に進めさせて頂きます。
お住まいの皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。
残暑お見舞い申し上げます。
9月に入り、暦の上では秋ですが、あまりの暑さに驚いています。
10年前とは打って変わり、今後このような気候が続くと、今まで「この塗料は10年持ちます」「いや、15年以上です」等と評価された塗料の耐久性も、今後は通用しなくなってくるのでしょう。
さて、画像はホームページをご覧下さり、お問い合わせ頂いたことがきっかけで、ご用命いただいた、鉄骨階段塗装の下地処理の様子です。
(東京都目黒区原町)
塗装工事はとかく「どのような塗料を使用し、何回塗るのか」という塗装仕様に注意が注がれがちですが、実は「どのように施工(塗装)するのか」という、施工工程が重要といえます。
これは、多くの塗装工事の原価の内訳が、材料費よりも施工に直接携わる職人の人件費が、はるかに高い割合を占めることからも断言することができるでしょう。
そして「どのように施工する」かは、その施工に携わる施工チームの一職人にまで浸透した現実に脈打つ理念と職人の技術力によって、結果的に施工品質として現れるものであって、「塗装システムは○○下塗り1回、○○塗料上塗り2回」といった施工前の見積書の仕様記載には表現しきれない部分でもあります。
ゆえに、賢い業者選びと称し、数社見積もり合わせにより、単純に仕様を揃え、価格を比較し、安価な施工店を選定することが、必ずしも優良施工店に巡り合えるという結果に結びつくとは限らず、結果的に想定していた施工品質を満たすことが出来ないばかりか、相見積を実施し、機械的に一番安い業者を選定したが故、トラブルに発展してしまうケースさえあります。
前置きが長くなってしまいましたが、その重要な施工工程の中でも、最も重要な工程が、施工後は見えなくなってしまう下地処理です。
鉄部塗装では錆部を除去する「ケレン」という作業がその下地処理に当たります。
そして、どのような錆止め塗料や上塗り塗料を使用するということよりも、このケレン工程をどの程度行うかによって、今後どの程度保たせること出来るかが決定されるといっても過言ではありません。
