材料と工法について 材料と工法について

外壁の塗り替え時に使う塗料(製品)のご説明です。前ページは工法についてのご説明です。
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製品について 製品について
近年、塗料メーカーによる研究開発は日進月歩であり、また新しい塗料が開発されますとそれに独自のネーミングされたものが新製品として市場に出てきます。塗料というものが一般のお施主さまにとって日常製品でないために製品名と機能が混乱しやすくなっていると思いますのでここでは原点に戻り、機能別(質の高低)、メーカー別に製品をまとめさせていただきます。 下表はランダムに抜粋させていただきました各塗料メーカーの外壁用塗料(塗り替え仕様)の製品ラインとなっています。
分類区分は水性反応型と溶剤型(弱溶剤含む)として、その中でも塗料本来の質の高低である樹脂による分類となっています。
  樹脂による分類 エスケー化研 日本ペイント 関西ペイント トウペ
下塗り材 微弾性フィラー 水性ソフトサーフSG アンダーフィラー弾性エクセル アレスホルダーGII トアアクレス21 フィラー
中塗り
上塗り材
水性 アクリル樹脂 水性コンポアクリル タイルラック水性トップ アレスアクアグロス  
ウレタン樹脂 水性コンポウレタン オーデフレッシュU100 アレスアクアレタン トアスイセイウレタン
水性弾性コンポウレタン 水性ファインウレタン
シリコン樹脂 セラミシリコン 水性シリコンセラ アクアシリコンAC トアスイセイシリコン
水性コンポシリコン オーデフレッシュSi コスモシリコン
水性セラタイトSi
ハルスハイ
ブリッド樹脂
      ハイウェザーDC
フッ素樹脂 水性セラタイトF オーデフレッシュF   トアスイセイフッソ
溶剤型
(弱溶剤
型含む)
アクリル樹脂 SK カラークリアー タイルラックEMA アレスセラマイルド  
セラミアクリル セラアクリル
ウレタン樹脂 クリーンマイルドウレタン ファインウレタンU100 アレスレタン ニューウレタン21
クリーンマイルドウレタン弾性 弾性ファインウレタンU100 アレスセラレタン
セラタイトU タイルラックU セラM レタン ニューウレタン21DC
弾性セラタイトU 一液ファインウレタン アレスエコレタン
シリコン樹脂 セラタイトSi ファインシリコンセラ セラシリコン  
シリコンフレッシュ セラMシリコン
ハルスハイ
ブリッド樹脂
       
フッ素樹脂 セラタイトF デュフロン4F アレスフロン ニューフッソ21
弾性セラタイトF アレスセラフッソ ニューフッソ21DC
(2000 年12月現在)
Q&A 同じ種類(樹脂)のメーカーによる違いは何でしょう?
細かくお話すれば低汚染性の強弱、防カビ防藻性の強弱等がありますが、同じ樹脂ならばほぼ同質と考えてよろしいかと思います。
それは、塗料の質は基本的には樹脂によって決定されるからです。
メーカーの違いはそれぞれのメーカーの市場戦略の違いによる製品のそろえ方や力の入れている製品の違いと考えることができます。エスケー化研は上の表から、他社に比べ1つの樹脂に対して多品目の製品があることがお分かりいただけると思います。それらの違いはセラミック複合技術による低汚染性の強弱、防藻防カビ性の強弱となっています。これにより、質と価格のバランスの細かいニーズに応えようとしているメーカーということができるでしょう。
また、日本ペイントや関西ペイントはある特定の樹脂塗料の製品化に力を注いでいるメーカーと考えることができます。
例えば日本ペイントはシリコン樹脂の屋根用、外壁用の塗料を「シリコン伝説」というブランド名を付け、ホームページ上でもかなり力を入れて公開していることから、他の樹脂の中でもシリコン樹脂塗料に力を入れているメーカーと考えることができます。
そして関西ペイントは溶剤型ウレタン樹脂塗料の「アレスエコレタン」のように他社が2液型*の材料に対し1液型による材料を開発することにより作業性を軽減した材料による製品差別化をはかっています。
最後に、トウペは上記の他社の扱っていないハルスハイブリッド樹脂塗料を製品化していることから推察して、シリコン樹脂よりは質が高く、だからといってフッ素樹脂よりは高価でないといったような他社のない市場を見ているメーカーと考えることができるでしょう。
Q&A 今後の製品開発の方向性は?

新規需要からメンテナンス需要への移行、品質確保促進法*の施行、さらに産業廃棄物の処分の問題により質的には良いものへ、溶剤系から水性系への移行があります。
現状はウレタン樹脂塗料に付加価値機能をつけた塗料が主流ですが、今後はシリコン樹脂以上の塗料が主流になると考えられます。
●語句説明

2液型塗料
主材と硬化剤を定められた割合を混ぜることにより本来の塗膜の機能を発揮する材料。弱溶剤型の塗料の多くがこの種ですが、少量を使用する際に計量器を使用しての計量が求められるため、現場での調合ミスの危険性、残材料の無駄など、1液型塗料と比較して作業性が悪いというデメリットがあります。

品質確保促進法
正確には「住宅の品質確保促進等に関する法律」。
「10年間の保証が義務付け」、「住宅性能表示」、「住宅専門の紛争処理機関」を三本柱にし、良質な住宅を安心して取得できる住宅市場の条件整備と活性化を目的として2000年4月1日から施工されました。
塗料の適正塗布量について 塗料の適正塗布量について
塗膜は適正な厚さを持つことで、はじめて理論上の耐久性に近づきます。
ゆえに、単に三回塗りということだけでなく、塗料が適正な塗布量塗られることによって、はじめて「紫外線から守る」などの機能が発揮されます。
適正な塗布量? では、適正な塗布量とは、いったいどれくらいの量なのでしょう?
ここでは延べ床30坪程度の外壁(約150平方メートル)を例にとり、実際に計算してみましょう。
下表は標準塗装(施工)仕様書といって、各塗装メーカーがそれぞれの材料ごとに
■標準塗布量―1平方メートル当たりの適正な塗布量
■塗り回数―その塗布量は何回塗ることによって得られるか
が記載されたものです。
(材料のパンフレットには必ず記載されているものです。)
  用  途 適  用 使用器具 回数 標準塗布量(kg/平方メートル)
A) 下塗り 微弾性フィラー薄塗りの場合 ウールローラー 1 0.5〜1.0
B) 下塗り 微弾性フィラー厚塗りの場合 砂骨ローラー 1 0.8〜1.5
C) 中塗り、上塗り 水性シリコン樹脂塗料の場合 ウールローラー 2 0.3〜0.35
上記の表だけではわかりにくいと思いますので、文章にしますと以下のようになります。
A) 下塗りを微弾性フィラーで【薄塗り】塗装する場合、【ウールローラー】で1回塗装することにより1平方メートル当たりにつき0.5〜1.0kgの塗布量が必要となります。 B) 下塗りを微弾性フィラーで【厚塗り】塗装する場合、【砂骨ローラー】で1回塗装することにより1平方メートル当たりにつき0.8〜1.5kgの塗布量が必要となります。 C) 中塗り、上塗りを水性シリコン樹脂塗料で塗装する場合、ウールローラーで2回塗装することにより1平方メートル当たりにつき0.3〜0.35kgの塗布量が必要となります。
尚、塗布量に幅があるのは下地の種類や凹凸の状態(リシン面や吹付けタイル面等)により異なるためです。
次に上記の表から面積×標準塗布量の計算を行い、必要数量を割り出してみましょう。

(ここでは標準塗布量は中間値として計算させていただきます。)
  標準塗布量
(kg/平方メートル)
  面積
(平方メートル)
  必要数量
(kg)
A) 0.75 × 150 113
B) 1.15 × 150 173
C) 0.33 × 150 49
以上、必要数量を割り出すことができましたが、塗料は目方売りではないため、必要数量を1缶当たりの容量で割ってみましょう。
  必要数量(kg)   1缶の容量(kg)   必要缶数(缶)
A) 113 ÷ 16 7
B) 173 ÷ 16 11
C) 49 ÷ 16 3
必要な塗料の缶数は…
この計算により、150平方メートルの外壁を塗装する際の適正な数量
塗装システム 下塗り材の微弾性フィラー 中、上塗り剤の水性シリコン樹脂塗料
微弾性フィラー薄塗り+水性シリコン樹脂塗料の場合 7缶 3缶
微弾性フィラー厚塗り+水性シリコン樹脂塗料の場合 11缶 3缶
ばっちり! OK! を計算することができます。
 
以上のように工事に入る前に、事前に数量計算をし、必要缶数を把握・納入することにより、薄めすぎによる塗膜強度の低下を回避し、的確な塗装をする準備が可能となります。
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