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スレート屋根の塗り替え

外壁と比較すると直射日光や雨、時には雪など過酷な環境にされている屋根。
耐久性に強い素材を使用しているので、20年程度放っておいていても、必ずしも、雨漏りなどを起こすわけではありませんので、必ず塗り替えが必要というわけではありません。

しかし、藻やコケなどにより瓦と瓦の間にゴミが溜まってしまうと、そこから水を吸い込んで下地合板の腐食や雨漏りの原因となってしまうこともあり、10年程度毎の外壁メンテナンス時に足場を立てる際は、外壁と同時に塗り替えするほうが、安心といえるでしょう。

Step 1下地処理
高圧洗浄

高圧洗浄

高圧洗浄

高圧洗浄

高圧洗浄(トルネード)

高圧洗浄(トルネード)

・ スレート部
高圧洗浄
・ トタン部
サンドペーパーによる目荒らし

最も基本となる下地処理です。外壁と比較しますと過酷な環境にさらされていることもあり、10年も経過すると、表層の塗膜はかなり痛んできます。

高圧洗浄を丁寧にあて、劣化した塗膜を入念に除去することが、新しい塗膜の密着力を強くします。
尚、棟のトタン(鉄板)部分は高圧洗浄だけでは不十分なので、下塗り材の錆止め塗料の密着力を強くするため、サンドペーパー(紙やすり)をあてます。

トルネードノズルを使用したトルネード洗浄

トルネードノズルを使用したトルネード洗浄

Step 2下塗り
プライマー塗布

プライマー塗布

・ スレート部
シーラー又はプライマー
・ トタン部
錆止め塗料

一概にスレート屋根と言っても、納めの棟部分は鉄板で瓦はスレート材になっています。異なる素材にはそれぞれ適した材料を塗ります。鉄部の部分には下塗りとして錆止めを塗り、スレート瓦にはシーラーを塗ります。シーラーは素材と上塗り材の密着機能を果たします。

下塗りの材の機能は上塗り材のように保護などの機能はなく、素材と上塗り材の密着が目的となります。

知っ得情報シーラー、プライマーについて

シーラーやプライマーにも種類があり、大きく分けると

  • 水性シーラー
  • 一液溶剤シーラー
  • 二液溶剤シーラー

となります。
もっとも密着力が強いのは二液溶剤シーラーとなります。

尚、「シーラー」や「プライマー」の違いは単に呼び名の違いなのであまり気にすることはありません。
一般的に水性はシーラーと呼ばれることが多く、溶剤はプライマーと呼ばれることが多いです。

錆止塗料は、錆抑制力の観点から下記のように分類できます。

  • 一般錆止め塗料(ホームセンターなどで販売)
  • シアナミド獲鉛錆止め
  • 一液エポキシ樹脂錆止め
  • 二液エポキシ樹脂錆止め

となります。
もっとも錆抑制効果が高いのは二液エポキシ樹脂錆止め塗料となります。

Step 3中塗り・上塗り(上塗り2回)
上塗り1枚目

上塗り1枚目

上塗り2回目

上塗り2回目

この上塗り材によって、紫外線保護や防水の機能を屋根材に付与することができます。

塗料の耐久性に関しましては外壁用の塗料と同様、その主成分の樹脂によって決定され、下記の順で耐久性が強くなってきます。

合成樹脂塗料の耐久性
アクリル樹脂塗料 耐久性 5~ 6年
ウレタン樹脂塗料 耐久性 8~10年
シリコン樹脂塗料 耐久性10~12年
フッ素樹脂塗料 耐久性15~20年
合成樹脂塗料の耐久性

さらに、上記の4種類の合成樹脂塗料は、水性、一液溶剤系、二液反応硬化型溶剤系に分類され、シリコン樹脂塗料を例にすると、下記のようになります。

  • 水性シリコン樹脂塗料
  • 一液溶剤型シリコン樹脂塗料
  • 二液反応型シリコン樹脂塗料

尚、近年では熱反射率の高い特殊顔料を使用することで、屋根材の温度を15℃~20℃下げる効果のある遮熱塗料も普及してきており、高耐久化とともに室内の温度上昇を抑え、エアコン効率を上げるなど付加価値の大きい塗料も目立ち始めてきました。

上塗りは2回塗ることによってはじめて適正な膜厚が確保され効果を発揮することができます。
工程上では「上塗り1回目」「上塗り2回目」や「中塗り」「上塗り」と表現されます。

Step 4縁切りについて
縁切り例

縁切り例

縁切り部材のタスペーサー

縁切り部材のタスペーサー

完成

完成

よほど気をつけて塗装工程を行ったとしても、塗装3工程(下塗り~中塗り~上塗り)を行いますと1枚1枚の瓦が塗膜にとってくっついてしまいます。
この状態ですと、ちょうど瓦と瓦の間にごみが入ってしまっている状態と同じで、雨が降った場合に「毛細管現象」を起こし、雨水をすって下地合板の腐食の原因ともなってしまいます。

上記のようなことが起こらないよう、最終的な工程としてスレート瓦の重なり部分を1枚1枚を切る「縁切り」という作業が重要となります。

また、下塗り後、縁切り部材のタスペーサーを重なりの部分に、スレート瓦一枚当たり2箇所、適正な場所に差し込むことで上塗り完了後も適切に隙間が確保され縁切りを行ったと同様の効果が得られます。

縁切り作業を行うか縁切り部材を設置するかは、現場の状況により選択します。
縁切りによってスレート瓦を傷つけてしまう危険性が大きい場合はタスペーサーの設置が有効といえますが、スレート瓦が脆弱な場合、タスペーサー設置後、中塗り作業の際瓦が割れてしまう危険性が高い場合は縁切り作業が有効といえます。

尚、例外としては、20年以上メンテナンスなしで放置された場合スレート瓦に「反り」が生じ瓦と瓦の隙間が大きい場合、タスペーサーの設置も縁切り作業の必要性がない場合があります。