つれづれ随想 つれづれ随想

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システムから心へ (2001年11月24日)


品質を維持したり作業効率を高めるために、様々な「経営管理システム」が存在します。
一つの企業として考えた場合、「人・製品・お金・情報」が経営するための資源ですから、これらをよりよく管理し、コントロールすることが「経営効率を上げることになる」と考えられるからでしょう。

人事システム、賃金システム、情報管理システム等々

建設のような多段階構造の業界で多く導入されているものは、上記システムに加えて下請け管理システムや職人教育システムがあります。

しかしシステムは導入したものの予想通りの結果を結んでいない企業を数多くみかけます。
マニュアル的な一方通行の規則や管理で、単に導入したという安心感だけがふくらんでしまい、かえってマイナス方向に働くことも多いからではないでしょうか。
すべてのシステムの目的は、顧客満足のためによる経営効率化や競争力強化ですが、いつしかその目的が忘れ去られ、自社利益最優先や手段を目的と履き違えてしまったところも、また、一因としてあげられるでしょう。

もとより、これらのシステムそれ自体をすべて否定するつもりは全くありません。

ただ、どのようなシステムを導入しても、コンピュータによる合理化が進んでも、運営実施するのは人であることに違いはありません。
形式的な管理や規則だけでは、人の本当の力を引き出すことは出来ません。
人は仕事の中にやりがいを見出すときに喜びを感じ、喜びを感じたときこそ最も力を発揮出来ます。

<その力はどうしたらでてくるのだろう>

一見したところ遠回りに見えても確実な近道だと言えるのは、一対一の誠実な対話を通した意欲の触発に他ならないと思います。

時代は変わっても、仕事において「何を求め、どのような姿勢」で取り組むか……
その思いが常に仕事の質としてあらわれます。

その思いは、管理システムからではなく、
人間、なかんずく心の触発からはじまるのです。
 

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