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特注家具Painting!! フランス菓子職人 vs. 建築家 vs. 塗装職人 Part I 2002年12月6日

そ もそも、新築でありながら「100年ほど経過したような邸宅に」という、そんなコンセプトから始まった新築現場。
本来なら特注家具の場合、組み立てる前に工場塗装(吹き付け)を行い、塗装後組み立て、現場に搬入するといった段取りになるのですが、「人が塗ったという温もりを」、「刷毛で塗った風合いを」とのご要望から、内部塗装を担当していたこともあったため、当社にご依頼頂きました。

内部塗装の仕事の過程より、当初から「ラフな仕上がりを」との要望を言われてきたのですが、言葉の意味の受け取り方は千差万別、十人十色。建築家の言わんとするところのイメージがなかなか受け取れず、何度も現場で打ち合わせを重ねて参りました。

家具担当いわく 「とても工場塗装では表現出来ません」
建築家いわく 「きれいな仕上げはダメ」
「ラフと下手とは違います」
お施主様いわく 「刷毛の温もりを」
わたし 「…」(^^;;;

室内

搬入された特注のショーケース

搬入された特注のショーケース
塗料の選定 What's Painting

こ のような木製のショーケースを塗装する場合、仕上がり感だけでなく、材料の原料にも目を向けることが大切です。特に食品を取り扱うということになれば、言われなくとも注意が必要となってきます。
「天然素材を主成分としながら、木の質感を保つ」という条件から塗料は「オイルフィニッシュ」に即決定。メーカーはオスモカラー、アウロ等のメーカーが候補に上がりましたが最終的にイギリス製の塗料「ワトコオイル」を選定致しました。
ここまでは非常にスムーズです。(^^)

? オイルフィニッシュ
主成分である亜麻油等を木材に浸透させ素材内部に塗膜を作る塗料。素材が自然な濡れ色に仕上るため木材自体が持っている木目がよりいっそう美しく表現される。

ワトコオイル

イラスト or アニメーション
下塗り Painting Procces1

材 料も決まりました。色も決まりました。
与えられた時間は4日間。もたもたしている時間はありません。
さあ! バンバン行きましょう!(^^)

下塗りの開始です。いろんなことを言われても始めの下塗りはオイルを木目に浸透させることが重要です。段取りよく均一に、そしてたっぷりオイルを塗っていきます。
 

ワトコオイル1回目
ワトコオイル1回目 ワトコオイル1回目 ワトコオイル1回目 ワトコオイル1回目 ワトコオイル1回目
拭き取り Painting Procces2

オ イルフィニッシュの場合、オイル塗装後完全に乾燥させるのではなく、オイルをしばらく浸透させた後余分なオイルを拭き取る工程があるのが特徴です。この工程を入念に行うことにより、不自然な光沢を抑え、しっとりした濡れ色になり美しい木目が表現されます。

拭き取り
拭き取り 拭き取り 拭き取り
塗り、2回目 Painting Procces3

塗り、2回目
塗り、2回目

塗り、2回目
塗り、2回目

塗り、2回目
塗り、2回目

『塗料/色の選定から下塗り、拭き取り、更に塗り』と2日間分の工程が完了しました。(^^)
「あれ? タイトルの『フランス菓子職人 vs. 建築家 vs. 塗装職人』って、どこに行ってしまったの?」
と思われた方、鋭いです!
残る2日間の工程、ここに!ここに!ここに!(^^;;;
ここに波瀾万丈のせめぎ合いが待ち受けているのです!

…ですが、今回のお話はここまで。(オイ!(^^;;;)

次回、「Part II」(3日目、4日目、『仕上げ/マスキング/アクセント/最終仕上げ』)は、近日中に(なんとか頑張って早めに)アップロードする予定ですので、是非ご期待ください。

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