202508/12
西東京市|木製下見板外壁の塗装
木材の動きに合わせた塗料選び
東京都西東京市で進行中の、木製下見板外壁の塗装工程をご紹介します。
木材本来の質感を生かす場合は、木部に浸透して保護する浸透型塗料が適しています。しかし、こちらの建物は既存の外壁が造膜型塗料で仕上げられており、経年劣化による塗膜の剥がれが各所に見られました。
造膜型塗料が塗られた木部を浸透型塗料へ変更するには、既存塗膜を木肌が現れるまで除去する必要があります。今回は既存の状態や作業範囲を考慮し、適切な下地処理を行った上で、再び造膜型塗料による塗り替えを行います。
まず、浮きや剥がれが生じている旧塗膜を丁寧に除去し、高圧洗浄によって表面の汚れを洗い流しました。その後、木部の状態を確認しながら下地を整え、仕上げには「2液溶剤型ウレタン塗料」を使用します。
塗料の耐久性は、一般的にアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、無機の順に高くなると説明されることがあります。しかし、耐久性の高い塗料を選べば、すべての素材で長持ちするとは限りません。
木製の下見板は、気温や湿度、雨水などの影響を受けて膨張と収縮を繰り返します。そのため、硬い塗膜を形成する塗料を使用すると、木材の動きに追従できず、ひび割れや剥がれが生じる可能性があります。
今回は、木材の動きに対応できる塗膜の柔軟性と耐久性、施工性、費用のバランスを総合的に検討し、2液溶剤型ウレタン塗料を選定しました。
塗料選びで重要なのは、耐久性の順位や価格だけではありません。既存塗膜の種類や劣化状態、下地となる素材の特性を正しく見極め、その建物に適した仕様を選ぶことが大切です。
これからも現在の仕上がりだけでなく、10年先の状態まで見据え、建物の特徴に合った塗装仕様をご提案してまいります。









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