


さて、「塗装工程1.2.3」では外壁塗装や屋根塗装で使用される塗料を機能別に紹介させていただきましたが、ここでは、実際この塗料を製品化しているのは塗料メーカーと製品としての塗料についてご説明させていただきます。
塗料メーカーによる研究開発は日進月歩であり、新しい塗料が開発されますと、それに独自にネーミングをされたものが新製品として市場に出てまいります。塗料というものが一般のお施主さまにとって日常製品でないため、製品名やカタログだけでは、どのような塗料なのわかりにくいが多いと思いますので、いくつかメーカーを抜粋させていただき、外壁と屋根用塗料の製品を機能別に分類させていただきました。
| 日本ペイント | AGCコーテック | TOTOオキツモ コーティングス |
水谷ペイント | ||
|---|---|---|---|---|---|
| 水性 | |||||
| 機能型塗料 | アクリル | オーデグロス タイルラックEMA |
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| ウレタン | 水性ファインウレタン オーデフレッシュU |
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| シリコン | オーデフレッシュSi 水性シリコンセラUV |
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| フッ素 | オーデフレッシュF | ボンフロン水性1500SRⅡ ボンフロン・マットSR |
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| 光触媒 | ハイドロテクトECO700 ハイドロテクトECO-EX |
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| 無機系1 | ナノコンポジットW | ||||
| 無機系2 | アプラウドシェラスターMK | ||||
| 意匠型塗料 | 石材調 セラミック調 多彩模様など |
ジキトーンセラ ジキトーンカフェ インディアートセラ |
ボンフロンパレ ボンフロンDEつち ボンフロンマイカストーン |
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| 油性(溶剤型) | |||||
| 機能型塗料 | アクリル | ケンエースGⅡ | |||
| ウレタン | ファインウレタンU100 低汚染型ファインウレタンU100 一液ファインウレタン |
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| シリコン | 一液ファインシリコンセラUV ファインシリコンフレッシュ(2液) シリコントップ |
デルニエX | |||
| フッ素 | ファイン4Fセラミック(2液) デュフロン4FⅡスーパーフレッシュ |
ルミステージ ボンフロン♯1000SR |
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| 日本ペイント | AGCコーテック | TOTOオキツモ コーティングス |
水谷ペイント | ||
|---|---|---|---|---|---|
| 水性 | |||||
| 機能型塗料 | シリコン | 水性シリコンベストⅡ 水性シリコンベストⅡクール |
水系カスタムシリコン 水系シリコン 水系ナノシリコン |
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| 油性(溶剤型) | |||||
| 機能型塗料 | アクリル | ACトタンペイント(トタン屋根用) | |||
| ウレタン | ファインルーフⅡ | ルーフマイルドU 快適サーモU |
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| シリコン | シリコンルーフ ファインシリコンベスト ファインシリコンベストクール スーパーシリコンベスト |
デルニエX スーパーシリコンマイルドⅡ アルティモ 快適サーモSi |
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| フッ素 | ファイン4Fベスト デュフロン4Fルーフ(トタン屋根用) |
ルミステージ ボンフロン サンバリア |
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では、各塗料メーカーを詳しく見ていきましょう。
上の表を見ると、水性及び溶剤系、機能型及び意匠型、アクリルからフッ素までほとんど全ての製品ラインに対し2~3つの製品があることがわかります。
具体的に見ていきますと、
例えば、日本ペイントで外壁塗装用のシリコン樹脂塗料だけでも水性塗料、いわゆる環境対応型の製品で
があります。
そして、溶剤型塗料として
というように外壁塗装用だけでも水性で2種類、溶剤型で3種類が製品が用意されております。
尚、あまりにも多くなってしまうので、上記の表には書きませんでしたが、部位により下記の種類があります。
次に、同じく日本ペイントで屋根塗装用のシリコン樹脂塗料を見ますと、
というようにシリコン樹脂塗料だけでも4種類の製品が揃えられています。
以上、書いてる私自身でさえ頭が混乱してしまいそうになるほど多くの製品アイテムが取り揃えてあります。
これらの製品が数年に一度改良もしくは新技術による全く別の新製品となり、新しいネーミングで常に入れ替わっています。
以上のように、あらゆる顧客のニーズに対し、きめ細かく対応製品を揃えていくのは大手総合塗料メーカーならでは出来る製品戦略と言えるでしょう。
同様の品揃えとして対抗できるのは日本では総合塗料メーカーの関西ペイントや建築用外装仕上げ材メーカーのエスケー化研となります。
※ 弱溶剤型塗料と強溶剤塗料
両者とも希釈剤が溶剤(シンナー)を使用する塗料をさします。
弱溶剤型塗料は、希釈剤が塗料用シンナーの塗料をいい、ターペン可溶ともいいます。
塗料用シンナーはシンナーなかでも比較的刺激臭が少なく乾燥がゆっくりなので作業性が良いといえます。
これに対し、塗料用シンナーで希釈する塗料以外ではウレタン塗料専用シンナーやシリコン樹脂塗料専用シンナーなどがありますが、刺激臭があるため塗り替え現場ではご近隣の理解がないと使用できないのが現実です。
弱溶剤型塗料(ターペン可溶塗料)と比較しますと乾燥時間が早く作業性が劣りますが、同じ合成樹脂塗料であれば強溶剤塗料のほうが耐久性が強いといえます。
AGCコーテックは、水性及び溶剤型、機能型及び意匠型の製品はあるものの、フッ素樹脂塗料に特化しています。
これは親会社の旭硝子(AGC)がフッ素樹脂塗料の先駆けである「ルミフロン」を開発し、建築塗料に留まらず飛行機や車両用塗料に多くの実績があることから、ウレタンやシリコンなどの他の合成樹脂塗料は製品化せず、フッ素樹脂塗料に特化し、そこから住宅向け塗料のルミステージ、マンションや大規模修繕向け塗料のボンフロン、意匠型塗材のボンフロンパレ、ボンフロンDEつち、ボンフロンマイカストーンの製品が展開されています。
TOTOオキツモコーティングは、東陶機器株式会社(TOTO)とオキツモ株式会社の合弁会社で創業が2000年と非常に新しい企業ですが、光触媒技術の開発により今までにない機能も持つハイドロテクトカラーコートの製品化により、ハイドロテクトの製品ラインのみ扱っているメーカーです。
施工部分は外壁のみで屋根用塗料は製品化されておりません。
最後の水谷ペイントですが、屋根用のシリコン樹脂塗料では大手総合塗料メーカーの日本ペイントと対等の品揃えがあるものの外壁用塗料は「ナノコンポジットW」と屋根用シリコン樹脂塗料の「デルニエX」が外壁用シリコン樹脂塗料の製品として紹介されております。
一般のお施主様にとっては知名度の少ないどちらかと言えば地味なメーカーですが、屋根用塗料や床用塗料(防塵塗料)に関しては確立された技術力により優れた製品を開発しております。
先に上げました「ナノコンポジットW」も独自技術により非常に優れた製品と言えます。
このように独自の優れた技術力である製品ラインに特化した優れた製品を開発しているタイプのメーカーは非常に多く、下記のメーカーなども該当すると言えるでしょう。
以上のように多くの塗料メーカーがそれぞれの強みを生かしながら製品開発競争を行っています。
10年ほど前と比べますと単なる耐久性の競争から、遮熱機能やセルフクリーニング硬化などの付加価値競争や艶や色彩提案などソフト面での競争も目立ち始めてきました。
※メーカーのご紹介に関しましては時代による変化もありますし、私自身の主観も含まれていますことを予めご了承下さい。
以下、総合塗料メーカー及び建築外装塗材メーカーの代表的製品や特徴などを簡潔にご紹介させていただきます。
製品展開に関しましては移り代わりが早いので随時更新させていただきます。[更新日2009.1(製作中)]
※各メーカーの詳細に関しましては各メーカーのホームページをご覧ください。
塗料製品については、各コンテンツでも詳しくご紹介しています。