


まだまだ多いトタン屋根、鉄部塗装とご説明が重なる部分も多いですが、ここではトタン屋根の塗り替えについてご説明させていただきます。
最も重要な下地処理で、劣化塗膜を除去したり、錆止め塗料の密着力を強めるため、既存塗膜の目荒らしをする作業です。
トタン屋根の場合、素材が鉄板であるため、高圧洗浄のような下地処理では不十分であることが多く、比較的劣化が少なく、錆などが発生していない場合でも、ワイヤーブラシなどの工具を使用しケレンすることが望ましいと言えます。
尚、ケレンと一言で言いましても、使用する工具により分類すると
またケレンの程度によって下記のように分類されます。
なぜ、このように細かく分類されるかと申しますと、どのような工具を使用しどの程度ケレンするかによって、施工品質が大きく異なり、それにともなう費用が代わってくる為です。
トタン屋根の塗り替えに当たってもっとも肝要なことは、どのような塗料で塗り替えるかではなく、どの程度下地処理を行うかと言っても過言ではありません。
トタン屋根の場合の下塗りの工程が、錆止め塗料塗布となります。
錆止め塗料には下記等の種類があります。
尚、施工費にも関わりますが、施工費(施工原価)の8割近くが施工に携わる人件費のため、コストパフォーマンスの視点から考慮しても、錆止め塗料には、もっとも錆止め効果の高い二液反応硬化型のエポキシ樹脂錆止め塗料がお勧めといえます。
但し、下地処理のケレンを、既存状態に応じて適切なランクの方法で行うことが大前提となります。
錆止め塗料は、下地に対する密着力や錆の抑制効果は優れているものの、紫外線に対して非常に弱いため、それに対する保護のため上塗り塗料を塗ります。
上塗り塗料は通常2回塗ることによってその効果を発揮することができるので、上塗り1回目の工程を中塗りともいいます。
尚、外壁用の塗料は溶剤系から水性系への移行が進んでおりますが、外部鉄部に関しましては耐久性の観点から適しているとはいえません。
塗料の耐久性は塗料の主成分である「樹脂」により決定されます。アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂の順に耐久性が高くなり、同じ樹脂であるならば、一液よりも二液型の塗料が耐久性が強いといえます。
尚、近年特殊顔料を使用することにより素材温度を15~20℃下げる効果のある遮熱塗料が開発されており、お勧めの塗料といえます。