ベルギー大使館・大使公邸
企業の顔となるオフィスや、多くのゲストを迎える商業施設・公共空間の内装塗装においては、単に美しく仕上げるだけでなく、空間の格調を高める繊細な色調表現と、利用者の健康や環境に配慮した塗料の選定が不可欠です。弊社では、極めて厳格な施工品質が求められる国際的な施設の内装塗装も数多く手掛けております。
「駐日ベルギー王国大使館」様からは、2015年より11年間にわたりインテリアペイントやフローリング再生塗装のご依頼をいただいております。通常、一定規模以上の施工案件はすべて競争入札となりますが、細やかな配慮が求められる案件におきましては、直接のご指名をいただけるようになりました。大使館仕様にふさわしい最高水準の塗料選定や、限られた工期内で品質を追求する弊社の取り組みについてご紹介します。
ベルギー大使館 メインホール
大使公邸の無垢フローリング再生塗装
塗装システム
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内装・壁面エコフラット60
環境への優しさを第一に考え、揮発性有機化合物(VOC)を含まないアクリル系エマルション塗料を採用。使用している色は、ベルギー大使館専用に特別に調色された「特注オフホワイト」です。
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フローリングハードクリアオイル
天然の亜麻仁油や桐スタンドオイルを主成分とした自然塗料です。成分が木材の内部に深く浸透して表面を硬く保護するため、土足の床にも耐える圧倒的な耐久性を誇ります。多くの人が行き交う空間も美しく守り続けます。
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フローリングルビオモノコート
ベルギー製の自然塗料。
1回塗りのスピード仕上げ、極めて短い乾燥時間、優れた安全性と低臭性、高い粘度といった特性を持ちます。
Step1メインホールのインテリアペイント(内装壁面塗装)
メインホールの内装塗装は、重要なイベントで多くのゲストを迎える場にふさわしい、品格ある美観と高い安全性を実現するための施工です。今回は、賓客の安全性・健康への配慮と洗練された空間演出のために、以下の仕様が採用されました。
- ベース塗料:シックハウス症候群の原因となるVOCをほとんど含まず、塗装臭も少ない日本ペイントの「エコフラット60」を使用し、上品な艶消しの質感を持たせています。
- 色調:大使館指定の特製クリーム色を正確に再現するため、菊水化学工業の「キクスイカベカラー1200」からカラーを厳選。光の当たり方で表情を変える優美な空間を、塗りムラが許されない高度な職人技により、タイトな工期内で実現しています。
Step2オフィス壁面のインテリアペイント
落ち着きのあるオフホワイトの壁面をベースに、アクセントカラーとしてライトグレーを配し、気品漂う空間へと仕上げさせていただきました。使用塗料には、メインホールと同様に環境への優しさを第一に考え、「エコフラット60」を採用しております。
クラックの下地処理
アクセントカラーとしてライトグレー
Step3無垢フローリング再生塗装:下地処理
初めてのご依頼から10年にわたり、館内の壁や天井の「室内インテリアペイント」を手がけ、職人の技術とこだわりで一歩一歩信頼を積み重ねてきました。
2024年からは、そうした丁寧な仕事ぶりと、私たちの強みである「無垢フローリング再生塗装」の実績と専門知識を高く評価していただき、これまでのインテリアペイントに加え、貴重な無垢フローリングの再生塗装も合わせて一任していただけることになりました。
無垢フローリングの再生は、単に上から塗料を塗るだけの作業ではありません。長年の使用によって刻まれた傷やシミの状態を見極め、適切な研磨(サンディング)で下地を整え、木本来の美しさと耐久性を引き出す繊細な技術が求められます。
大使館・大使公邸という特別な空間にふさわしい、気品ある美しい床を蘇らせるため、当社の職人チームが一丸となって最高峰の技術を尽くしてまいります。
アメリカンサンダー研磨
サンダー研磨
ポリッシャー研磨
Step4無垢フローリング再生塗装:オイル仕上げ
無垢フローリングの「オイル仕上げ(オイルフィニッシュ)」とは、植物油を主成分とした塗料を木材の内部に深く浸透させる仕上げ方法です。
表面に硬い樹脂の膜を作るウレタン塗装とは異なり、木の本来の質感やあたたかみをそのまま肌で感じられるのが最大の魅力です。木が呼吸を続けるため調湿効果が維持され、室内の湿度を快適に保つ手助けをしてくれます。乾燥後はギラギラとした不自然な光沢にならず、しっとりとした落ち着いた艶に仕上がります。
特に「ハードクリアオイル」は、成分が木材の内部に深く浸透して表面を硬く保護するため、一般的な住宅のフローリングだけでなく「土足用フローリング」にも適しているほどの極めて高い耐久性を誇ります。万が一傷がついても部分的に研磨して塗り直せるため、使い込むほどに豊かな風合いと愛着が増していく、無垢材の魅力を最大限に引き出す仕上げです。
ハードクリアオイル
オイル塗装中
完成
Step5新提案:ベルギー製「ルビオモノコート」によるフローリング再生
2025年7月のベルギー大使館における無垢フローリング再生工事にて、初めてベルギー製の自然塗料「ルビオモノコート」を採用いたしました。施工した実感をまとめますと、以下の通りです。
【ルビオモノコート施工の特性】
- 1回塗りのスピード仕上げ:通常は2回塗りが必要なところ、1回で完結するため1日での施工完了が可能です。
- 極めて短い乾燥時間:数時間で乾燥するため、施工後の養生期間を大幅に短縮できます。
- 優れた安全性と低臭性:溶剤成分を含まないため、特有の刺激臭が一切ありません。
- 高い粘度:塗料の粘度が高いため、均一に仕上げるには相応の熟練した技術と手間を要します。
材料自体は高価であり、塗布時の作業効率という面では工夫が必要ですが、「長期間の養生を設けることが困難な現場」や「50m2以下の小・中規模なフローリング再生」においては、その機動性が大きな優位性となります。今後も、現場の条件に合わせて最適な塗料を選定できるよう、新たな技術や材料の研鑽を重ねてまいります。
ベルギー製オイルフィニッシュ
ルビオモノコート塗布
ルビオモノコート拭き取り
Step6新提案:ベルギー製「ルビオモノコート」のポリッシャー施工
初めて採用したベルギー製の自然塗料「ルビオモノコート」ですが、非常に高い粘度を持つため、従来のワイドブラシによる手作業では多大な時間を要することが判明いたしました。そこで、施工の均一性と効率を高めるため、ポリッシャーを用いた工法へと切り替えて作業を行いました。
ポリッシャーを使用することで、粘度の高いオイルが木材の繊維へより均一に刷り込まれます。ワイドブラシでの施工と比較しても、余分なオイルの拭き取り工程を省きつつ、ムラのない美しい面に仕上げることが可能です。
決して施工効率のみを優先するわけではありませんが、材料の特性を見極め、最適な道具を選択することこそが、大切な空間をお預かりするプロとしての責務であると考えております。新たに来日される一等書記官が公務に専念できるよう、ベルギーの伝統を感じさせる上質な床へと丁寧に仕上げました。



