
現在、大規模マンションの鉄部塗装工事に入らせて頂いております。
鉄部塗装の工程の際は、振り返ってみますと何度も同じことを書いていますが、鉄部塗装において最も重要な工程が、下地処理に当たる『ケレン』と呼ばれる錆落としの工程です。
この『ケレン』という工程、どの程度行うかによって、その労力も変わってきますし、それに応じて費用も全く異なるため、次のように分類されております。
・2種ケレン:電動工具と手工具を併用し、錆びている部分はもちろんのこと既存塗膜を全面除去
・3種ケレン:電動工具と手工具を併用し、錆びている塗膜は除去、錆びてない既存塗膜は残す。
・4種ケレン:全体的にサンドペーパーやワイヤーブラシなどの手工具をあてる程度
尚、1種ケレン:サンドブラストまたはショットブラストという機械を使用し、既存塗膜の全面除去し光沢のある表面にするというケレン方法のありますが、作業上の問題から建築の現場塗装ではほとんど適応されません。
さて、上の分類からいいますと、電動工具を使わず、手工具だけ使用しての『ケレン』ということから、分類的には、4種ケレンとなり、こちらでで行っている下地処理は最も基本的で最低限のケレンということになります。
しかし、たとえ4種ケレンだからと言って、誰が行っても一律に全く同じ状態となるわけではなく、施工会社ごとによってそれぞれ異なりますし、もっといえば、施工する『人』によって異なります。
さて、人の違いや仕事に対する姿勢は仮に置いといて、限られた予算内にあって施工品質を高めるには、仕事の効率を高める『道具選び』が重要となります。
それは、どんなに仕事に対する姿勢が真面目であっても、どんなに一生懸命行っても、使っている道具の作業効率が悪ければ施工品質が劣ってしまうためです。![]()
特に、『ケレン』では、発錆の周辺や手摺の付け根付近の旧塗膜の剥がしなど、細かく根気のいる作業のため、『優れた工具』が力を発揮し、施工品質を支えるといっても過言ではありません。
この『超硬スクレーパー』はタガネよりも軽く、皮スキよりも力を入れることなく、旧塗膜を剥がすことが出来ます。
これに、ワイヤーブラシやサンドペーパーなどを併用することで、電動工具を使用しない4種ケレンであったとしても、相応の施工品質を確保できる下地処理が可能となります。
施工品質の向上には、施工会社だけの努力だけではなく、塗料メーカーとの連携だけでもなく、塗装に携わるあらゆる方面との連携が大切であるゆえんが、このような場面でも感じることができます。
超硬スクレーパー(土牛産業)
第2日目集合写真
塗魂の色男、プロジェクト指揮佐々木さん
塗魂の頭脳、天才原田
塗魂のぬいぐるみ、川又トトロ
塗魂の母、原島さん
塗魂の良心、日本ペイント門脇さん
塗魂の秀才、日本ペイント高原さん
塗魂一幸せ者、墨田塗装三代目
そして、墨田塗装三代目の愛弟子
刷毛のご提供、好川産業様
新着情報でもお知らせ頂いた、今月11日、12日、2日間にわたるイーコトプロジェクト第2弾、大津幼稚園(横須賀市)遊具塗装が完了致しました。
1日目は残念ながら参加することができませんでしたが、2日目は参加させて頂くことが出来、有意義な時間を過ごさせていただきました。
塗魂(トーコン)ペインターズ…
はじめは、たまたま、 同じ時代、同じ国に生まれ、同じ塗装に関わる仕事についていただけの、ビジネスマン、親方、職人が集まっただけだったのかもしれません。
手抜き工事や悪徳リフォーム業者の横行で、多くの被害が耳に入り、塗装業界総体が信頼を失い、お施主様が、この業界に対し疑心暗鬼にとらわれがちなそんな時代。
仮にある会社内で何か問題が起こった際、同じ会社の中で、異なる部署が責任のなすり合いをしていたら、成長はおろか衰退するように、塗装業界の中で、塗料を製造するメーカーと塗料を扱う施工側が、同様に責任をなすり合うようなことがあれば、この業界自体衰退の一途をたどることは明らかです。
失ってしまった業界自体の信頼を回復させるために、私たちがいったい、何が出来るのか、いま、何をなすべきか…
何度も打ち合わせを行い、幾度となく意見をぶつけ合い、自社のエゴの殻を破り、同じ志を持ち、同じ目的を達成する決意に立つ事で、偶然の出会いに必然性が帯び、組織化されたのが塗魂ペインターズです。
その目的は塗装業界自体の信頼の回復。
悪徳リフォーム業者を責めることや他社の粗探しのみに専念し、「塗装はかくあるべし」「我、優良業者なり」などと唄うことで、自社のちっぽけな自尊心は保つことはできるかもしれませんが、先の例に挙げたように、塗料や塗装に代わる代替製品が開発された場合、業界の信頼回復はおろか、この業界自体、たぶん消えてなくなってしまうのでしょう。その時は、「あれはこう」「彼はこう」等と悪いことは全て自分以外に原因を求める自称優良業者も同様に。
では、いったい何を持って信頼回復させうるのか…
利害なし、打算なしの塗装業界の強みを最大限生かした、塗料による社会貢献、または、塗装ボランティア。そして、重要なのは単発ではなく継続。
実際に、この活動を実践してみることで、会議室だけで何十回議論を重ねることよりも、一回現場を共にすることこそが、相手の意見を謙虚に聞くことができ、理解を深め、絆を築けることを実感できます。
それは、たとえ異なる意見であっても、相手の仕事に対する真摯な姿勢を目にするとき、相手を理解しようと努力し、自身の意見を再度、自問自答することで、寛容と自省心を深めることが出来るからです。
これは、自身の考えだけに執着し、他者の意見を聞こうとせず、批判に終始する独善や、腹の中は全く異なる考えを持ち表面にみ意見を合わせる妥協や馴れ合いとは対極に位置しております。
もしかしたらこの活動は社会貢献活動という名の自己鍛錬活動、活動を通し自己を見つめ、自己を磨く、これがこの活動の本質と言えるのかもしれません。
仮にも、塗料メーカーや業界について云々言ったり、業界変革を唄うのであれば、他者の粗探しや他者に変革を求めるのではなく、まず、自社の変革、なかんずく自己の変革が必要不可欠であるからです。
先哲曰く「善いことはカタツムリの速度で進む」
このような地道な活動ではありますが、平凡な活動の継続は非凡に通じ、やがては自身の足元を確固たるものにし、業界の悪しき慣習を変革することになるに違いありません。
否、私たち塗魂ペインターズこそが先陣を切らせて頂き、業界の変革と信頼回復に努めさせて頂く所存です。
これからも、どうぞよろしくお願い致します。
せっかくなので、今回参加した塗魂ペインターズを全員ご紹介させて頂きます。(敬称略)
佐々木塗装:佐々木恒治、石井竜一、鈴木徹也
リペイント湘南:原田芳一、山中晋吾
原島塗装店:原島信一、土川洋一
川又塗装:川又徹男、川又由隆
墨田塗装:墨田貴司、墨田愛弟子(3才)
安田塗装:安田啓一
日本ペイント:藤原三也、門脇幸治、高原聡
最後に、このような地道な活動にご賛同くださり、刷毛のご提供にご協力くださいました好川産業様、遠いところわざわざ取材に駆け付けて下さったコーティングメディア様、心より感謝申し上げます。どうも有り難うございました。

ホームページをご覧下さったことがきっかけとなり、お問い合わせ頂き、本日正式にマンション鉄部塗装工事をご契約させて頂くこととなりました。
ご信頼頂きご依頼下さったことに心より感謝申し上げ、誠心誠意取り組ませて頂きます。
さて、共用廊下や外部鉄鋼階段に関しては、天候さえ良ければ何ら問題なく施工を勧めることが可能ですが、バルコニーの手摺に関しては、お部屋内を通り、施工させて頂くことから、各世帯のご都合に合わせスムーズに作業を実施するために最も重要なのが『段取り』と呼ばれる事前準備であります。
通常でも段取8割といわれる現場作業、世帯数が200世帯近くになりますと段取如何によって施工品質や工期にも大きく影響するため、抜かりのない入念な準備が必要となってまいります。
見積調査の段階で、もし、施工させて頂くにいたった際、このことが非常に気がかりでありましたが、管理組合の皆様と理事長の迅速かつ的確な手の打ち方に非常にに助けて頂くこととなり、同時に、とても勉強させて頂いております。
約3週間後着手させて頂くこととなりますが、ご期待に沿うべく、準備段階から着実に進めさせて頂きます。
お住まいの皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。
先日ホームページをご覧下さった施主様よりお問い合わせ頂き、見積もりに向かいました。
当社から少し距離があるのを気にしつつ…
以前、北関東からお問い合わせ頂き、「急いでいるので当日お見積もりがほしい」と言われましたので、その日の夜に見積書のみをファックスで送ったところ、すぐ連絡があり「高すぎる!この辺の価格相場をご存知か?」との返答。いや、正確にいえば「知ってるのか?」
相手が少し興奮気味だったので聞く側に回っていたところ一方的に電話を切り、そのまま連絡がくることがなかったことを思い出したからです。
会社から現地まで往復だけで半日、見積もり作成を含めると丸一日潰れ、交通費にかかった費用は5000円
帰ってきたのは興奮気味の「高すぎるじゃないか」との言葉。
それ以来、遠くのお施主様からお問い合わせいただいたときはその記憶が蘇り、実は、最近まで正直にこのことを話をし、「ご近所でお探したほうが良いと思います」と返信させて頂いておりました。
もしかしたら同じようなことを経験された方もいるのではないでしょうか?
しかし、今年に入り、やはり北関東のお施主様よりお問い合わせ頂き、同様の返信をしたところ、「価格的なものは覚悟しております、遠くなので来て頂けないでしょうか?」との返信を頂いたため、お伺いしお見積もりをご提出させて頂いたところ、「以前からずっとホームページを見ていました」とのお言葉を頂き見積書ご提出後しばらくしてご依頼のご連絡をいただきました。
このような有難い行為が固定観念のブレーキとなり、最近ではメールでの文章を注意深く読むように努め、全てというわけではありませんが、例え遠くても一方的にご近所のの業者さんを勧めることなく現場調査へお伺いするようにもなりました。
そして、昨日、電車でお伺いさせて頂いたところ、「わざわざ遠くから有難うございます」とのお言葉を頂き、帰りには車を出して頂き、駅まで送っていただきました。
車中、「安田さんは実は、お知り合いの方から紹介して頂いたんです。」「安田塗装さんでやってもらって良かったよと言っていました。」誰だろうと思いつつ、その方の職業に話が及んだとき、数年前携わらせて頂いたはやり遠くのお施主様の顔が蘇ってまいりました。
…本当にありがたい。
今回は、過去にあった固定観念に縛られず行動していた自分にほっと肩をなでおろすと同時に、採算云々は別にして、施工品質の上でも、高品質に相反する低価格の上でも、知恵を搾り出し、何とかご期待に添いたいと強く思いました。
原価レベルでいえば、施工の携わる人件費が大半の塗装工事、施工品質を上げれば人件費を投入するため価格高くなり、安くするためには人件費を抑えるため、品質が下がる。
しかし、売価レベルになると各会社独自の幅の経費という名の粗利益が原価に加わり、「高品質だから高い」「安いから低品質」などといった単純な図式も成立しなくなり、「安かろう、悪かろう」だけでなく、社会問題ともいえる「高かろう、悪かろう」といったことがあったり、仕様通り施工をしないことが前提の激安見積もあって、例え同業者であっても、見積書の書面のみで品質と価格を判断するのは非常に難しくなってきます。
しなしながら、価格の高い業者は、施工品質の高さを声高に訴え、価格の安い業者を手抜きといわんばかりに攻撃し、価格の安い業者は、利益度外視を強調し、高い業者をぼったくり業者といわんばかりに攻撃。互いに仕事の内容をみたこともないにも関わらず。
私の同業の先輩なら、この業界のこの有様を何て呼ぶだろう…。
そう、「へっぽこ」とか呼んでいたかな。
こんなへっぽこさんは放っておいて、自社は、自社らしく、自分は自分らしく、施工品質と価格のバランスを努力し、お施主様に理解して頂けるよう一歩一歩努力していこう。
全ての人ではなく、今まで支持して下さったお施主様とこれから支持していただけるお施主様のために。
そして、何より、自身が独り善がりや八方美人にならないために。
そうだ、随分と前に読んだ本の一節を綴っておこう…。
『波騒は世の常である、波にまかせて、泳ぎ上手に、雑魚は歌い雑魚は踊る、けれど、誰か知ろう、百尺下の水の心を、水の深さを』
宮本武蔵(吉川英次)の最終章より