ガイナでボランティア

塗魂ペインターズinハワイ

真珠湾アリゾナ記念館における献花

真珠湾アリゾナ記念館における献花

天使のような笑顔

天使のような笑顔

屋根の上にガイナ

屋根の上にガイナ

松島塗魂応援団長とギャリーさん

松島塗魂応援団長とギャリーさん

飛行機に向かって!

飛行機に向かって!

恋人のような親子

恋人のような親子

塗魂前事務局長と現事務局長

塗魂前事務局長と現事務局長

児玉さん親子

児玉さん親子

駆け付けて下さった三沢総領事

駆け付けて下さった三沢総領事

塗魂ペインターズinハワイ

1941年の12月7日…。
日本の軍国主義が、虹の楽園であるここ真珠湾を襲いました。
犠牲になったのは、罪のない、2400人にものぼる尊きいのち…。
いのちの重さは数で計ることはできません。一口に2400人といっても、亡くなられたどの方も、かけがえのない恋人であり、我が子であり、家族だったのです。
どんな言葉で言いつくろうとも、戦争を正当化する事はできません。
過去に目を閉ざす者は、現在にも、盲目となります。
ゆえに、まずは一人の日本人として、過去の軍国主義の過ちを、厳粛に受け止め、ここに眠る罪のない皆様のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。

過去の過ちから目を背けるのではなく、真正面から見据えていき、心に刻み込む。
それこそが、同じ過ちを繰り返さないことに通じ、今ここに、眠っている皆様のみならず、戦争で犠牲になった、全ての皆様の、供養にもなると信じているからであります。

そして、ご冥福をお祈りすると同時に、本日、私たちはここハワイより、人類平和の旭日を輝かす決意をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

私達は、日本のペインターです。
普段は、ビルや家のペンキ塗りの仕事をしています。 
過去を知り、現在を見つめ、未来に思いを馳せるとき、一人の人間として、建物やビルだけではなく、もっともっと大切なものを、塗り替えたいと思っていました。

それは…人々の心です。

ゆえに私たちは、このチームを結成したのです。
このチームの名は、魂を塗ると書いて、トーコンと発音し、ペインターズの名に冠して塗魂ペインターズと申します。

私たちには、夢があります。
それは、戦争の世紀から、平和の世紀へと、歴史を塗り替えたいという夢です。

今年、日本では、戦後70年の節目をむかえました。
しかし悲しいかな、世界ではこの70年間、紛争がやんだことは一度もありません。
たったの一度もです。
民族対立、紛争、テロ、ヘイトスピーチ、児童虐待…。
これは物質的に恵まれている先進国でも例外ではありません。
70年前の悲劇は、けして過去のものではなく、今なお、世界の様々な場所で起こっているのです。

いったい、何故これらの諸問題はなくならないのか?
いつまで、このような戦争の流転が続くのか?
私達は、もっとも根本的な理由が一つあると考えております。

それは、心の中にある「差異」へのこだわりです。
肌の色、民族、国家、宗教、等々
この「差異」へのこだわりが、相手に対する理解を妨げ、ときには、恐怖や嫉妬を生み、ついには憎悪となって、戦争を生むのではないでしょうか…

ではいったい、この戦争の世紀から、平和の世紀へと、歴史を塗り替えるためにはどうしたらよいのか…?

経済も大切、政治も大切、国際機関の強化も大切ではあります。
しかし一番大切なのは、人々の友情の輪を広げ、差別の心を転じて、多様性を重んじてゆく心に塗り替えること。
実はそれこそが、迂遠の様に見えて、最も近道だと考えております。
見た目の違いは、差別の対象ではなく、かけがえのない「個性」なのです。

ゆえに私たちは、自分たちに、何が出来るかを考え、自分たちの出来る技術で、自分たちの住む地域から、自分たちらしく、友情の輪を広げてまいりました。
一人一人の心の中に、平和の砦を築きたいとの祈りをこめて…。
そして今日、戦後70年の節目に、日本に留まることなく、かつては戦争を仕掛けた、ここハワイから、世界平和を築く行動を決意したいと思ったのです。

ある人は言う、
たかがペンキ屋にいったい何が出来るのかと…。
しかし、いつの時代も、名もなき庶民が歴史を作ってきたことを、私たちは知っています。
自らの可能性を否定しない、強い意志をもち、活動的で献身的な人間が、文化の総体を変革しゆく事を知っています。

そして大切なのは、人数の多さではなく、連帯の「絆の深さ」であることを知っています。

私たちは、政治家や博士、金持ちや貧乏人、男や女である前に誰もが一人の
「人間」だということを知っている。
日本人やアメリカ人、キリスト教徒やイスラム教徒、仏教徒である前に、
誰もが、一人の人間だということを知っています…。

そして、実は、全世界の人々が、誰一人の例外もなく、私たちと、全く同じように、家族を愛し、友を愛し、美しい自然を愛する、一人の「人間」ということを知っております。

ゆえに、今日、私たちは、あらゆる差異を、かけがえのない個性と捉える「世界市民」として、魂を塗る職業を生業とする、ペンキ屋として、今ここにいる人たちと、
この地に眠る、人々に誓いたい。

多様な文化、異なる価値観を、互いに認め合いながら、共生共存を模索してきた、
ここ美しいハワイから、世界の人たちの、心を彩る平和への運動を開始させていただきます。
今日は、私たち、塗魂ペインターズを受け入れてくださり、
本当にありがとうございました。

塗魂ペインターズ 安田啓一

お客様と共に、地域の皆様や子供たちと共に、塗装業界の仲間と共に ...誰もが心豊かに生きる社会の実現を目指して。安田塗装の社会貢献活動