201410/30
意匠性サイディングの美しさを守るために
色落ちを防ぐ先行クリアー塗装と丁寧なシーリング工程
現在施工させて頂いておる意匠性サイディングの外壁塗装
外壁がサイディングのお住まいにおいて、建物を雨水の浸入から守るために最も重要な工程の一つが、目地や窓周りの「シーリング(コーキング)の処理」です。
しかし、建物の劣化状況は現場ごとに全く異なるため、あらかじめ決められたマニュアル通りの工程を機械的に進めるだけでは、お住まいの本当の耐久性を引き出すことはできません。現在施工を進めさせていただいております、意匠性サイディングの外装改修工事の様子をご紹介しながら、私たちが大切にしている丁寧な施工のあり方について綴らせていただきます。
現在、外装の意匠性(デザイン)サイディングにおきまして、防水の要となるシーリング打ち替え工事を丁寧に進めさせていただいております。今回の現場では、最初の「高圧洗浄」の工程において、私たちの想定以上にお外壁の色落ち(既存塗膜のチョーキングや退色)が激しい状態であることが判明いたしました。繊細な意匠性サイディングは、そのままの状態でマスキングテープを貼ったり養生作業を行ったりすると、テープを剥がす際に外壁の細かな柄や色まで一緒にペリペリと剥がれてしまうリスクがございます。そこで弊社では、お施主様へ現場の状態を詳しくご説明させていただきました。その上で、通常の工程順序を急遽変更し、シーリング処理を行う前に、まずは1回目の「外壁クリアー塗装」を先行して施す対策をとらせていただきました。
この臨機応変なひと手間により、外壁の表面が透明な保護膜でコーティングされ、これ以降の各工程(養生やマスキング)の最中に、大切な外壁の色がこれ以上落ちてしまうのを未然に防ぐことが可能となります。
私たちは、目先の作業効率(スピード完工)よりも「施工品質」を第一義としております。そのため、お施主様にしっかりと事前にご説明をさせていただいた上で、天候の推移や建物のリアルな劣化状況に合わせ、工程を最も理想的な形へと柔軟に変更する柔軟性を常に心がけております。
弊社が手がけるサイディング改修には、お引き渡し後には完全に見えなくなってしまう、以下のような数々の大切な手仕事が積み重なっています。
💡 見えなくなるからこそ、私たちが誠実を尽くす下地処理
サイディング断面の古い材の徹底除去:既存シーリングを抜いた後、側面に残った薄膜をできり限り削ぎ落とし、新しく塗るプライマーが外壁材の素地へ吸い込むように整えます。
「2面接着」の厳格な遵守:建物の微妙な動きや歪みにシーリング材がバネのように柔軟に対応できるよう、目地底には必ずボンドブレーカー(絶縁テープ)を使用して3面接着による早期の破断を防ぎます。
※既存のフィルムが残っている部分はボンドブレーカーは不要になります。
ステンレスビスによる外壁の浮き補修:経年変化によって反りや浮きが生じてしまっているサイディングボードを、サビに強いステンレス製のビスで丁寧に締め直し、外壁全体の歪みと変形を美しく整えます。
どれも仕上がってしまえば、表面からは一切見抜くことはできません。しかし、築10数年目という大切な節目にメンテナンスを任せていただいたお住まいが、さらにその10年先、20年先を迎えたときにも、ご家族や近隣の皆様から「今でも変わらず、本当に綺麗だね」と言っていただけるような、息の長い施工をお届けすることこそが、私たちの誇りです。
もちろん、こうした誠実な施工を徹底するためには、建物の床面積だけで一律に設定した簡易的な「パック料金」や、極端な低価格(格安塗装)でお受けすることは物理的に不可能です。そのため、弊社ではお住まいの健康状態に正しく見合った、相応の御見積価格をご提示させていただいております。ゆえに、数社による相見積もりの中で、内容ではなく単純な価格の「数字(安さ)」だけを比較され、時に心無いお言葉を頂戴し、寂しい思いをすることも過去にはございました。しかし、そうした中で私たちの職人としての塗装方針や理念を深くご理解くださり、大切な我が家の未来をご用命くださるお施主様との出会いには、スタッフ一同、言葉に尽くせぬ感謝の念でいっぱいでございます。
私たちは、周囲の安価な価格競争や、目先の利益主義(売上高の追求)に決して踊らされることはいたしません。私たちを信じ、住まいの未来を託してくださる、目の前の一人のお施主様のご信頼に最高の技術でお応えするため、これからも地に足をつけ、誠実で盤石な歩みを続けてまいります。





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