201801/11
外壁シーリング打ち替え工事
見えない下地処理こそ、信頼できる塗装会社を見極めるポイント
外壁がサイディングのお住まいでは、建物を雨水から守るために欠かせない工事の一つが、目地や窓まわりのシーリング(コーキング)打ち替えです。
ひと口にシーリング工事といっても、古いシーリング材を撤去して新しい材料を充填するだけではありません。完成後には見えなくなる細かな工程を、一つひとつ丁寧に積み重ねることで、防水性と耐久性が大きく変わります。
今回は、実際の施工手順をご紹介しながら、住まいを長持ちさせるために大切な施工品質と、信頼できる塗装会社を選ぶポイントについてご紹介します。
💡 シーリング打ち替えを形づくる「6つの手順」
・既存シーリングの撤去:古くなって弾力性を失った防水材を丁寧に取り除きます。
・マスキング養生:サイディングのラインに合わせて、まっすぐ美しく仕上げるためのテープを貼ります。
・ボンドブレーカー貼り:シーリングが柔軟に伸縮できるよう、目地底の絶縁テープを補修します。
※フィルムが残っている場合はボンドブレーカーは必要ございません。
・プライマー(下塗り材)の塗布:新しいシーリング材を外壁材へ強固に密着させるための接着剤です。
・新規シーリングの充填・ヘラ均し:空気が入らないよう隙間なく打ち込み、平滑に整えます。
・マスキングテープの撤去:周囲を汚さないよう、細心の注意を払ってテープを剥がします。
例えば、最初のステップである「既存シーリングの撤去」の工程に注目してみましょう。お届けしている2番目と3番目の画像は、古いシーリングを取り除いた直後の目地の写真ですが、その細かな違いにお気づきでしょうか。「撤去1」の写真では、サイディングの側面に古いシーリング材の薄い膜がまだ少し残ってしまっています。一方で「撤去2」の写真は、サイディングの側面をカッターなどで丁寧に削ぎ落とし、次に塗るプライマーが外壁材の素地へしっかりと吸い込むよう、本来の素材を綺麗に露出させている状態です。
作業が完了して上から新しいシーリングを被せてしまえば、この違いを目視で見抜くことは誰にもできません。しかしながら、3年、5年、7年と歳月が過ぎたとき、古い材が残ったままの目地は、そのわずかな隙間から新しいシーリングがペリペリと剥がれてしまう「剥離現象」が起きやすくなることは、決して珍しいことではないのです。こうした目に見えなくなる些細な部分にこそ、施工会社や職人の住まいに対する「姿勢」の違いが実直に現れます。
※ただし、サッシ周りに関しては形状により完全撤去が難しい場合があります。無理な撤去によって外壁材を痛めたり、内部の「防水紙」を刃先で切ってしまう危険性がある場合は、あえて無理に剥がさず、溝を作る「Vカット」を施した上でサッシの面一(つらいち)まで肉厚に充填する工法を選択します。
相見積もりをされた際、例えば「シーリング打ち替え:1メートルあたり1,200円」の会社と「800円」の会社があったとして、見積書の単価の数字が「安いから」という理由だけで、良い業者であるとは一概に言えない理由がここにあります。古い材を綺麗に削ぎ落とすには、それだけ多くの時間と、職人の根気強い手仕事が必要になるためです。この細かな仕上がりの差は、施工会社の理念や職人の手仕事に対する考え方の反映である場合もあれば、現場の管理体制の違いによるものもございます。
会社の経営効率や目先の利益率ばかりを追い求めてしまえば、こうした目に見えなくなる些細なひと手間は、どうしてもおろそかになりがちです。だからと言って、品質に影響を及ぼさない部分にまで過剰に時間をかけ、それを「丁寧な作業」と称して相場から乖離した高すぎる金額をご提示するのも、おかしな話だと私たちは考えております。
大切なお住まいのメンテナンスを任せる業者を選定される際は、提示された価格(数字)を比較する前に、まずは以下のようなポイントをそっと見極めていただくことが肝要かと存じます。
🔍 失敗しない業者選びのための大切なチェックポイント
施工会社が掲げる理念や、代表者の家づくりに対する生き方に共感できるか目に見えなくなる下地処理を、正しくチェックする管理体制が整っているかその理念や体制に裏打ちされた、確かな施工技術(6工程の遵守)があるかこれらを総合的に見極めた上で、最後に初めて価格のバランスを比較していただくことが、後悔のないリフォームを叶える最善の方法です。
お引き渡し時の美しさだけでなく、5年後、10年後もお施主様が「この会社に頼んで本当に良かった」と安心して笑顔で過ごせる塗装をお届けできるか否かは、ひとえに、お施主様の優しく賢明なる「洞察力」にかかっていると言っても過言ではございません。私たちは、ただ価格の安さだけでお応えする会社ではございません。
お施主様が大切にされてきた我が家の歴史に深い敬意を払い、愛着ある住まいを未来へ紡ぐことのできる建築塗装店として、明日からも一つひとつの目地、一塗りの刷毛に誠実な想いを込めて向き合ってまいります。
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