【下地処理】の記事

下地処理

パターン補修

リシン模様の復帰

カチオン系フィラーによる段差調整

カチオン系フィラーによる段差調整

パターン補修後

パターン補修後

パターン補修とは剥がれた塗膜の段差調整後の処理です。

塗膜の剥がれた部分はもともとのリシンの凹凸のパターンがなくなりましたので、新築時にパターンに合わせリシンを吹き付けます。

パターン(模様)補修ともパターン復帰とも呼ばれる工程です。

ここまでで下地処理が完了し塗装工程へ移行することとなります。

下地処理

不陸調整

既存塗膜剥離後の段差調整

高圧洗浄により脆弱塗膜が剥離

高圧洗浄により脆弱塗膜が剥離

セメント系フィラーによる不陸調整

セメント系フィラーによる不陸調整

経年劣化によって塗膜は密着力が弱まり、高圧洗浄によって剥がれてしまった部分の下地処理です。

散水と赤外線調査によって、雨漏りは考えにくいと思われましたので、原因はクラックなどのひび割れから雨水が塗膜の内側に入り込んだことが原因と考えられます。

高圧洗浄後剥がれてしまった塗膜の周囲も脆弱なので、をさらに金ベラなどの工具で剥がします。

既存塗膜はリシンの吹付で、1mm程度の膜厚がありますので、カチオン系フィラーで段差を埋めます。

下地処理

高圧洗浄は雨に日に

ご近隣様のご配慮

洗浄は雨天の日に

洗浄は雨天の日に

高圧洗浄機

高圧洗浄機

東京23区内は地方と比較しますと住宅が密集し、お隣同士がとても近いのが特徴です。

足場をお隣の敷地を貸していただくことや、空中にて越境してしまうことのご了承を得ることもしばしばです。

そして、晴れの日は洗濯物が外の干されていることがほとんどです。

適切な下地処理のため、きれいに洗浄するには相応の圧力で丁寧に(相応の時間をかけて)洗う必要がありますが、この場合、洗浄水が近隣跳ね返る可能性も大きくなり、外の洗濯物が干されている場合、汚してしまう可能性が大です。

週間天気予報を確認し晴天の日が続く場合は、ご迷惑をおかけしないように、洗濯物を外に干さないようお願いするのですが、できればご近隣様の生活のリズムまで崩してしまうのは避けたいところです。

そこで、弊社ではできる限り雨天の日に洗浄させて頂く事としています。

工期が長くなってしまいますので、お施主様のご理解の下、足場を建て、数日空けさせて頂き、雨天に日に結構致しました。

高圧洗浄機は、ワグナー製 防音型 150kg/c㎡ 2台使用して丁寧に洗浄させて頂きました。

基本作業に心を砕く

下地処理

焼付塗装仕上鋼板の下地処理

スコッチ・ブライト™ 工業用パッド 7447

スコッチ・ブライト™ 工業用パッド 7447研磨

スコッチ・ブライト™ 工業用パッド 7447研磨

シンナーによる拭き取り

シンナーによる拭き取り

焼付塗装仕上鋼板の下地処理

焼付塗装仕上げの鋼板パネルの塗り替えのご依頼を頂きました。

正面パネル面は耐久年数が過ぎているというよりも、イメージチェンジのための色替えがメインとなります。

経年劣化によりチョーキングは起こしていますので、新しい塗膜を密着させるため、全面研磨を行い、シンナーで拭き取っていきます。

仕上げは4Fセラミックフッソ仕様で、ローラー目が残らないように、短毛の仕上げローラーで仕上げる予定です。

サンドペーパーで研磨してしまうと鋼板面に細かいキズ跡が残ってしまう可能性がありますので、スコッチ・ブライト™ 工業用パッド 7447を使用しています。

この研磨剤は砥粒は酸化アルミニウムを使用し、仕上げ粗さは#320相当になり、研磨キズを残すことなく、新しい塗膜を密着させるのに適した研磨剤になります。

たいせつなこと

下地処理

基本作業に心を砕く

いろいろな高圧洗浄

基本作業に心を砕く

飛散防止のサーフェスクリーナー

洗浄力強化のトルネード洗浄

洗浄力強化のトルネード洗浄

防音型(150 kgf/c㎡) 2台で洗浄

防音型(150 kgf/c㎡) 2台で洗浄

外装塗装における下地処理で最も基本的な工程が高圧洗浄です。

見積項目には、単に高圧洗浄と記載されていても、業者によって使用される洗浄機器や洗浄ノズルは様々です。

防音型や水圧などいかなる洗浄機を使用するか、または洗浄ノズルを使用するかで、ご近隣への配慮や洗浄力が異なりますので、結果的に下地の調整度合いは雲泥の差となることも少なくありません。

この差は5年10年という歳月が経過して初めて目に見える形で表れてまいります。

仕上りの完成を引き渡し時と見据えるのか、それとも10年後に、「良い仕事をしてくれていたんですね」と笑顔でお声がけして頂くことを想定するのかによって、使用している設備や洗浄法が決定しているのです。

異なる職業や業界であっても同様のことが言えると思いますが、実は、見積書を見れば一目瞭然のシリコンやフッソ等の塗装仕様よりも、基本的な作業にどれだけ心を砕き、いかなる姿勢で取り組むのかが職人や施工者の仕事に対する心が現れる部分と言えるのでしょう。