屋根塗装 豊島区

一次防水と二次防水の仕組みとは?

スレート屋根を長持ちさせる『水の逃がし方』

タスペーサー

タスペーサー

屋根材が反っている部分はタスペーサーが落ちてしまうので必要ありません

屋根材が反っている部分はタスペーサーが落ちてしまうので必要ありません

以前も何度か触れてまいりましたが、スレート屋根塗装において極めて重要な工程である「縁切り(えんぎり)」について、改めてその重要性を解説させていただきます。

屋根の塗装工程は、基本的に「下塗り・中塗り・上塗り」の3工程で行われます。

丁寧に塗り重ねることで相応の塗膜の厚みが生まれますが、それにより屋根材同士の重なり部分が塗料で埋まってしまうケースが多く見受けられます。

もしこの隙間が塞がってしまうと、「毛細管現象」によって雨水を内部へ吸い上げてしまうだけでなく、屋根材の下に入り込んだ水分が排出されずに滞留し、雨漏りを誘発する大きな原因となります。

そこで、「タスペーサー」という専用部材を挿入し、適切な隙間を確保する工法を採用しております。

これにより毛細管現象を防ぎ、雨水を速やかに外部へ排出させることが可能となります。

屋根の防水構造について専門的に申し上げますと、屋根材(瓦)が「一次防水」、その下の防水シート(アスファルトルーフィング)が「二次防水」として機能することで、建物全体の防水性が完結しています。

つまり、屋根の防水は表面の屋根材だけで完結しているのではなく、万が一屋根材の下に雨水が浸入した際、ルーフィングがそれを防ぎつつ、瓦の隙間から速やかに排出できる仕組みが不可欠なのです。

話を「縁切り」に戻しますと、重なり部分が塗料で詰まってしまうと、この雨水の排出経路が断たれてしまいます。瓦と防水シートの間に水が滞留し続けると、シートを固定しているタッカー(釘)や瓦の釘穴の隙間から徐々に雨水が染み込み、結果として深刻な雨漏りを引き起こすことになります。

住まいの寿命を延ばすためには、単に色を塗るだけでなく、こうした建物の「構造」と「水の流れ」を理解した施工が不可欠であると弊社は考えております。