サイディング 三鷹市

【施工レポート】三鷹市サイディング外壁

シーリング破断を防ぐ「2面接着」の理論

ボンドブレーカー

ボンドブレーカー

ボンドブレーカー

ボンドブレーカー貼り後

ボンドブレーカー貼り後

【施工レポート】三鷹市サイディング外壁:シーリング破断を防ぐ「2面接着」の理論

昨日のブログにて、職人の矜持をかけた「残シーリングの完全な削ぎ落とし」の模様をお届けいたしました、東京都三鷹市のサイディング外壁塗装現場。

本日は、撤去を終えた目地へ新しいシーリング材を充填する前に行う、極めて重要な防水理論「2面接着(にめんせっちゃく)の施工とボンドブレーカーの選定」について解説いたします。

一見すると、目地の凹みに対して「底面と両サイドの3面すべてをきっちり密着させた方が強固になる」と思われがちですが、実はサイディング外壁においてこれは重大な施工不良(早期破断)を引き起こす原因となります。

動く目地「ワーキングジョイント」における3面接着の罠

日本の四季の温度変化や乾燥によるサイディング自体の「反り・伸縮」、さらには地震や強風、道路の揺れなどにより、外壁の目地は常に目に見えないミクロの動き(ムーブメント)を繰り返しています。このように動きが想定される目地は、建築専門用語で「ワーキングジョイント」と呼ばれます。

もし、この動く目地に対して底面まで接着する「3面接着」を行ってしまうと、シーリング材が目地の動きに対して柔軟に伸び縮み(追従)することができなくなります。

その結果、目地が広がった瞬間にシーリングの真ん中に亀裂が入ったり、サイディングの側面からペリペリと引き裂かれるように剥離してしまうのです。

シーリングの伸縮性を100%発揮させる「2面接着」

この破断トラブルを完璧に防止し、お住まいの防水性を長期にわたって維持するため、弊社では底部分を除く「両サイドの2面のみ」を接着させる『2面接着』を最優先とする方針を徹底しております。底面をあえて密着させず(絶縁し)、左右の2面だけで支えることで、シーリング材がまるでゴム製のリボンのように柔軟に伸び縮みし、外壁の激しい動きをいなすことが可能となります。

サイディングの浅い目地に最適な絶縁材「ボンドブレーカー」の選定

この2面接着を正しく成立させるためには、目地の底面に塗料やシーリングを密着させないための「絶縁処理」が必要不可欠です。

一般的に目地が深いALC壁などでは、厚みのある「バックアップ材(スポンジ状の資材)」を目地の奥に詰め込みます。しかし、戸建て住宅に多いサイディング壁の場合は目地自体が非常に浅いため、厚みのある資材を詰めてしまうと、肝心のシーリング材の厚みが十分に確保できず、防水機能を果たせなくなります。

そのため弊社では、サイディング目地の浅さに最適化された、薄いテープ状の絶縁材「ボンドブレーカー」を1本ずつ丁寧に目地底へと貼る下地調整を貫いております。

【参考】動きのない目地:ノンワーキングジョイント

ちなみに、RC(鉄筋コンクリート)造のサッシ周りや打ち継ぎ目地、または湿式の石張り・タイル張りの目地などは、構造上目地自体の動きが想定されない「ノンワーキングジョイント」に分類されます。

こうした場所においては、気密性を重視した3面接着で施工しても全く問題はございません。

お住まいの構造を見極め、論理に基づいた「本物の防水」を

今回施工を進めている三鷹市の現場におきましても、それぞれの目地の特性(ワーキングか、ノンワーキングか)を厳密に見極め、ボンドブレーカーによる緻密なリスク管理を施した上で、高耐候な新しいシーリング材を均一に充填してまいります。

どれほど優れた高性能のシーリング材を使用しても、この「2面接着」という基本理論を無視して漫然と充填されてしまっては、その寿命は半分も持ちません。完成後には完全に隠れてしまうこの絶縁処理のひと手間にこそ、お施主様の資産を長期間守り抜くための一切の妥協を排した責任施工が息づいています。

「サイディングの目地が数年で切れてしまい困っている」「建物の構造や科学的根拠に基づいて、絶対に失敗のない外壁塗装を任せたい」とお考えのお客様がいらっしゃいましたら、ぜひ一度弊社までお気軽にご相談ください。確実なプロの段取りと卓越した技術力で、期待を超える品質をお届けいたします。