200909/11
新宿区愛住町】ALC集合住宅の外壁改修
3つのシーリング使い分け
【施工事例】新宿区愛住町にてALC集合住宅の大規模外壁改修が着工
この度、東京都新宿区愛住町におきまして、建物の長期的な防水性と安全性を維持するためのALCパネル構造・集合住宅の外壁改修工事に参画いたしました。
外壁材がALCパネルの場合、仕上がりと寿命を左右する最重要の基礎工程が、パネル同士の継ぎ目や開口部の「シーリング(防水)処理」になります。
こちらは築年数が10年以上経過しており、今回が初めての全面改修となるため、経年劣化した防水層を根本からリセットする強固な下地調整を推進しております。
構造の挙動と雨水の軌道を計算した「3つのシーリング仕様」の使い分け
これまでに蓄積してきた防水理論に基づき、本現場におきましては、建物の部位ごとに工法(増し打ち・打ち替え)と塗材を最適に配置する緻密なリスク管理を実施いたしました 。
1. ALC目地:ウレタンシーリングによる「増し打ち」:ALC目地は底が深い凹形状で、動きの少ない目地です 。既存層の上から重ねても防水に必要な十分な厚み(膜厚)が確保できるため、費用対効果に優れた「増し打ち」を適用します 。
2. サッシ(窓)周り:ウレタンシーリングによる「全面打ち替え」:雨漏りの原因になりやすい窓周りは、既存の劣化シールを完全に除去 。塗料との密着性が極めて高い2液反応硬化型ウレタンを用いた「打ち替え」を徹底し、隙間からの雨水浸入を完全にシャットアウトします 。
3. サッシ水切り上部:変成シリコンによる「打ち替え」:雨水が集中し、かつ後に外壁塗料を塗り重ねない(露出仕上げとなる)隙間においては、紫外線に弱いウレタンを排し、単体での耐候性・耐UV性に優れた「ノンブリード型変成シリコン」による打ち替えを選択 。経年による黒ずみ汚染を内側から防止します。
完成後に見えなくなる「適材適所」にこそ、職人の矜持が宿る
画像は、サッシ開口部の既存シールを綺麗に削ぎ落としたのち、新規シーリング材で外壁を汚さないよう、職人の手で1本ずつマスキングテープを貼って下地を整えている様子です。
部位ごとに工法と材質を厳密に使い分けるプロセスは、すべての目地を一律に同じ安価な材料で済ませてしまう簡易施工では決して真似のできない、弊社の標準仕様です。
外壁塗装が完了して足場を解体すれば、この緻密な使い分けは外部からは一切視認できなくなります 。しかし、見えない部分にこそ最上位の主眼を置き、科学的根拠に基づいて実直に下地を作り込むことこそが、大切なお住まいの資産価値を長期にわたって守り抜く職人の矜持です。





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