鉄部塗装

錆止め塗料の選び方と役割

環境に合わせた錆止め塗料で建物の耐久性を高めます

錆止め塗料

画像は、マンション共用部のスチール製PS(パイプスペース)扉に錆止め塗料を施工している様子です。

今回使用しているのは、溶剤系2液型エポキシ樹脂錆止め塗料です。黒と赤錆色を調色し、上塗りとの相性を考慮したブラウン色に仕上げています。

錆止め塗料には、使用環境や求められる性能によってさまざまな種類があります。

まず、水性と溶剤系に分類されます。水性錆止めは臭気が少ないため室内などで使用されることが多く、溶剤系は耐久性に優れることから、マンションや住宅の外部など厳しい環境で多く採用されています。

さらに溶剤系は、弱溶剤と強溶剤に分けられます。弱溶剤は一般住宅やマンションなどの建築物に適しており、強溶剤は海岸沿いの建物や橋梁など、塩害や過酷な環境下で高い耐久性が求められる場所に使用されます。

また、溶剤系には1液型と2液型があり、主剤と硬化剤を混合して使用する2液型は、より優れた密着性と耐久性を発揮します。

現在主流となっている錆止め塗料は、水性・溶剤系を問わずエポキシ樹脂を採用しており、環境や人体への配慮から、かつて使用されていた鉛系の錆止め塗料はほとんど使われなくなっています。

錆止め塗料の色は、白・クリーム・グレー・赤錆・黒などが一般的ですが、それらを調色することで、今回のようなブラウン色をつくることも可能です。

錆止め塗料は「高価な材料を使えば良い」というものではありません。建物が屋内か屋外か、塩害地域かどうか、仕上げ塗料との相性や求められる性能などを総合的に判断し、最適な材料を選定することが重要です。

そして、どれほど優れた塗料でも、その性能を十分に発揮するためには、適切な下地処理と確かな塗装技術が欠かせません。塗料は塗膜となって初めて本来の性能を発揮するため、材料選びだけでなく、一つひとつの工程を丁寧に行うことが、美しく長持ちする塗装につながります。

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