202411/06
ガイナは汚れやすいのか
仕上げ方で変わる防汚性
「断熱塗料のガイナは汚れやすい」という話を耳にすることがあります。
しかし、これはガイナ本来の性能を正しく理解していないことによる誤解だと考えております。
ガイナが汚れやすいと思われる理由のひとつは、独特の質感にあります。
ガイナは成分の多くを特殊セラミックが占めているため、一般的な艶あり塗料と比べると、仕上がりがややザラついた艶消しの質感になります。
そのため、見た目の印象から「汚れが付きやすいのではないか」と思われることがあります。
しかし本来、ガイナは汚れに強い性質を持つ塗料です。
静電気を帯びにくいため、空気中のチリやホコリを引き寄せにくく、また親水性のある塗膜によって、雨水が汚れの下に入り込み、自然に洗い流しやすい特徴があります。
では、なぜ実際に汚れが目立つケースがあるのでしょうか。
その原因のひとつは、塗料そのものではなく、施工方法にあります。
ガイナは通常、水で希釈し、2回から3回塗り重ねることで、適切な膜厚を確保します。
この膜厚によって、断熱性、遮熱性、防音性、耐久性といった本来の性能が発揮されます。
しかし、たとえば鋼板屋根などに対して、希釈を少なめにし、無理に2回塗りで仕上げようとすると、塗膜の凹凸が大きくなり、表面が粗く仕上がってしまうことがあります。
いくらガイナが静電気を帯びにくい塗料であっても、表面の凹凸が大きければ、その隙間に砂ぼこりや汚れが溜まりやすくなります。
つまり、ガイナが汚れやすいのではなく、ガイナの特性を理解しない施工によって、汚れが溜まりやすい塗膜になってしまう場合があるのです。
そのため弊社では、屋根材や下地の状態を見極めながら、希釈率や塗り回数、ローラーの種類を調整しています。
鋼板面などでは、必要に応じて希釈率をやや多めに設定し、2回ではなく3回塗りで丁寧に仕上げることで、塗膜表面をできるだけ平滑に整えます。
なめらかな塗膜をつくることで、ガイナ本来の汚れにくさを引き出すことができます。
高機能塗料は、ただ塗れば性能を発揮するものではありません。
塗料の特徴を理解し、現場ごとに最適な施工方法を選択すること。
そこに、専門施工店としての技術と経験が必要になると考えております。








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