202604/07
目黒区|打ち放しコンクリート再生工事
実績ある材料と確かな段取り
本日より、東京都目黒区にて、打ち放しコンクリートの再生塗装工事を開始しました。
今回の仕上げには、大日技研工業の「ランデックスコートWS疎水剤」を採用します。打ち放しコンクリートの素材感を生かしながら、雨水の浸入や表面の風化を抑える水性無機質系塗材です。▶大日技研工業「WS疎水剤」
弊社が材料を選定する際に重視しているのは、目新しさだけではなく、実際の建物で長年使用されてきた実績と、施工後の経過です。
この方針の原点には、過去の苦い経験があります。
以前、大手メーカーから発売された新製品を推奨し、施工したところ、後に塗膜の不具合が発生したことがありました。
その際、お施主様からいただいたのが、「メーカーの情報をそのまま信じて勧めたのであれば、それも施工店の選定責任ではないか」というお言葉です。
このご指摘を真摯に受け止めて以来、弊社ではメーカーの説明やカタログ上の性能だけで判断せず、現場での施工実績や経年後の状態まで確認した上で、材料を選定することを大切にしています。
新製品には、新しい技術や優れた機能があります。一方で、実際の建物に施工され、長期間にわたって風雨や紫外線にさらされた後の状態は、年月を重ねなければ確認できません。
ランデックスコートWS疎水剤は、弊社がこれまで数多くの打ち放しコンクリート再生工事で使用し、施工後の経過も確認してきた信頼性の高い材料です。
今回の建物では、経年による雨漏りに加え、コンクリートの「爆裂」が確認されています。
爆裂とは、コンクリート内部の鉄筋が水分や空気の影響で腐食し、錆による膨張圧で周囲のコンクリートが浮いたり、剥がれたりする現象です。表面だけを補修しても、内部の錆を適切に処理しなければ再発する可能性があります。
まずは打診調査を行い、目視だけでは判断できないコンクリート内部の浮きや劣化範囲を確認します。その結果を基に、爆裂部分の斫り、鉄筋の防錆処理、モルタル補修など、必要な工程を決定していきます。
また、施工品質を高めるためには、それぞれの作業に適した職人が、適切な時期に現場へ入ることが重要です。
今回は事前調査の段階から補修工程を精査し、左官職人やシーリング職人が作業する時期を算出して、全体の工程を調整しました。
「段取り八分」という言葉の通り、工事の品質は着工前の準備によって大きく左右されます。現状を正確に把握し、必要な材料と職人、施工順序を整えることが、美しい仕上がりと改修後の耐久性につながります。
今回も職種を超えた連携を大切にし、打ち放しコンクリート本来の質感を蘇らせながら、建物を雨水や劣化から守る改修工事を進めてまいります。











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