NPハイパー20で緻密な肌へ
ハイパー20による肌調整
経年劣化でセメント成分が抜けた打ち放しコンクリート肌
施工前の打ち放しコンクリート肌
ハイパー20による下地調整後の打ち放しコンクリート肌
目黒区で進行中の、打ち放しコンクリート再生塗装工事をご紹介いたします。
前回までは「ミラクファンド」を使用し、肌荒れや不陸が目立つ部分の下地調整を行いました。今回は下地処理の最終工程として、よりきめ細かなポリマーセメントモルタルで表面を整えていきます。
使用する材料は、日本プラスターの「NPハイパー20」です。
NPハイパー20は、RC躯体やPC板、ALCパネルなどの薄塗り補修と下地調整に使用できる、一材型のポリマーセメントモルタルです。工場で再乳化形粉末樹脂が適正に配合されているため、現場では規定量の水と練り混ぜて使用します。
主な特長は次のとおりです。
1.薄塗り補修に適した施工性
NPハイパー20の標準塗り厚は1~5mmです。コンクリート表面の細かな凹凸や目違いを調整し、次の仕上げ工程に適した平滑な下地を形成します。
2.優れた付着性と耐久性
再乳化形粉末樹脂の配合により、コンクリート下地に対して高い付着性能を発揮します。また、JIS A 6916「建築用下地調整塗材」のCM-2表示認証品であり、安定した品質を備えています。
3.仕上げ塗材を支える均一な下地
コンクリート表面を緻密に整えることで、その後に行う色合わせやパターン描きの精度を高めます。補修跡を周囲へ自然になじませ、打ち放しコンクリートらしい質感を再現するための重要な土台となります。
施工時は、最初にコテ圧を十分にかけて材料を下地へ擦り込み、その後、所定の厚さまで塗り付けます。水引きの状態を確認しながら金ゴテで押さえ、コテむらのない平滑な状態へ仕上げます。
また、急激な乾燥は強度や付着性へ影響するため、直射日光や強風を避ける養生も欠かせません。メーカーの施工要領では、通常7日以上、冬期は14日以上の養生期間が定められています。▶日本プラスター「NPハイパー20」
なお、NPハイパー20は露出仕上げ用ではなく、この後に施工する仕上げ塗材のための下地調整材です。原稿にあった「0~20mm」「超速硬」「躯体コンクリートに匹敵する強度」という表現は公式仕様と異なるため、正確な内容へ修正しています。
完成後には見えなくなる下地だからこそ、材料の選定、規定水量、塗り厚、施工方法、養生期間を確実に守ることが重要です。この緻密な下地づくりを通じて、打ち放しコンクリートの自然で気品ある仕上がりへつなげてまいります。
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