202609/12
シーリング撤去と2色仕上げ
耐久性を支える下準備
一昨日に仮設足場を設置し、昨日は外壁と屋根の高圧洗浄を行いました。本日から、サイディング目地のシーリング工事を開始します。
シーリング工事では、使用する材料の種類や耐久性に注目が集まりがちです。しかし、新しいシーリング材の性能を十分に発揮させるには、その前に行う既存シーリングの撤去が非常に重要です。
古いシーリングを残さない
既存シーリングの両側へ切り込みを入れ、サイディングを傷めないよう注意しながら引き抜いていきます。
これで大部分は撤去できますが、作業は終わりではありません。目地の側面には、古いシーリング材が薄く残っていることがあります。
古いシーリング材が残ったまま新しい材料を充填すると、新しいシーリング材がサイディングへ直接密着せず、劣化した既存材の上に接着する状態になります。
これでは高耐久なシーリング材を選んでも、本来の接着性能を十分に発揮できません。新旧シーリングの境界から剥離が生じ、耐久性を低下させる原因になることがあります。
そこで、目地の側面に付着した既存材を、できる限り残さないよう丁寧にそぎ落としていきます。
どの程度きれいに撤去するかによって、新しく充填するシーリング材の耐久性が左右されるといっても過言ではありません。
ただし、強く削り過ぎればサイディングの端部を傷めてしまいます。既存材を確実に除去しながら、外壁材を傷付けないよう力加減を調整することも、職人の技術です。
シーリング撤去は完成後には見えなくなる地道な作業ですが、サイディングと新しいシーリング材の密着性を高め、長期的な防水性能を支える重要な下地処理です。
クリヤー仕上げには適期がある
今回の外壁には、タイル調の意匠性サイディングが使用されています。
本来であれば、日本ペイントの「ピュアライドUVプロテクトクリヤー」のような透明仕上げを使用し、既存の色や模様を生かす方法を検討したいところです。
しかし、クリヤー塗装は透明な塗膜で外壁を保護するため、既存の汚れ、色あせ、ひび割れなどを隠すことができません。
今回の外壁は、経年によって高圧洗浄でも落とし切れない汚れや、表面の細かなひび割れが生じています。そのため、現在の状態をそのまま見せるクリヤー仕上げでは、美観を十分に回復させることが難しいと判断しました。
意匠性サイディングをクリヤーで仕上げるには、既存の模様が健全なうちに塗り替えることが大切です。劣化が進んでからでは、選択できる仕上げ方法が限られてしまいます。
タイル調を2色で再現
クリヤー塗装が適さないからといって、外壁全体を一色で塗りつぶしてしまうと、せっかくのタイル調の凹凸や立体感が生かされません。
そこで今回は、凹部と凸部を異なる色で塗り分ける2色仕上げを行う予定です。
まず外壁全体をベースとなる色で塗装し、その後、表面の凸部へ別の色を重ねることで、タイル調サイディングの立体感と意匠性を再現します。
既存の模様をそのまま残すクリヤー仕上げとは異なりますが、サイディングの形状を生かしながら、美観を回復できる塗装方法です。
安田塗装では、高性能な材料を選ぶだけでなく、その性能を支える撤去や下地処理を大切にしています。
外壁の劣化状態を正確に見極め、現在の状態に適した工法を選びながら、耐久性と意匠性を両立した仕上がりを目指して施工を進めてまいります。








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