201003/30
建築塗装職人の誇り|見積書には表れない施工品質の違い
同じ工程・同じ材料でも、携わる人の想いが工事の質を変える
イーコトプロジェクト2日目。
一部の方は自社の仕事に戻られ、新たなメンバーが加わりました。
この日は雲ひとつない晴天にも恵まれ、午前8時から朝礼を行い、安全確認をしたうえで作業に入りました。
まずは、昨日の雨で濡れていた屋根をウエスできれいに拭き取り、塗装工程へと進めていきます。
建築塗装に携わる職人を含め、建設業に携わる職人は、ときに「作業員」や「塗装工」といった言葉で十把一絡げに表現されることがあります。
また、粗暴なイメージを持たれたり、先入観の中で見られてしまうことも少なくありません。
しかし、今まさに目の前にいる職人さんたちは、そのようなイメージとはまったく異なる方々です。
一人ひとりが豊かすぎるほどの個性を持ち、自分の仕事に誇りを持ち、他者への思いやりを深く備えています。
そして、自分たちが携わる建築塗装という仕事を通じて、地域社会や地球環境にどのように貢献できるのかを真剣に考え、現実の舞台で行動に移すことのできる、志ある建築塗装職人の皆様です。
ずっと以前、私がまだこの仕事に携わり始めた頃、とある取引先の方から、このように聞かれたことがあります。
「見積りを比較すると、工程が同じで、材料も同じなのに、どうして価格がこんなにも違うのですか」
当時の私は、その問いに対してうまく答えることができませんでした。
しかし、今ならはっきりとお伝えできることがあります。
見積書の上では、同じ工程、同じ材料に見える工事であっても、実際にはまったく同じ工事にはなりません。
そこには、携わる人間の仕事に対する想い、下地処理への向き合い方、細部への気配り、品質への責任感が反映されるからです。
目に見える部分や書面上の数字だけでは、その違いをすべて表すことはできません。
しかし、その違いは、実際に現場で費やす時間や手間、施工品質に確実に表れていきます。
完成直後には一見わからないこともあります。
けれども、3年、5年、10年と時が経つにつれ、その差は少しずつ、そして確かに証明されていくものだと感じています。
塗装工事の本当の価値は、単に「何を塗ったか」だけでは決まりません。
誰が、どのような想いで、どこまで丁寧に向き合ったのか。
その積み重ねこそが、建物を守り、お客様の信頼に応える施工品質につながるのだと思います。
イーコトプロジェクトに参加し、全国から集まった志ある職人の皆様と同じ現場に立たせていただいたことで、建築塗装という仕事の尊さと、職人の心意気の大切さを改めて深く感じる一日となりました。






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