【打放しコンクリート】の記事

打放しコンクリート

打放しコンクリート再生4

ロータス効果

打放しコンクリート再生4

ランデックスコートの撥水の様子

イモの葉の撥水効果

イモの葉の撥水効果

ランデックスコートWS疎水材主成分は、シロキサン結合を有する変性無機硅酸質系バインダーと特殊なシリコン基とを組合せたハイブリッド系疎水剤です。

コンクリート内部に浸透し防水層を形成する機能と、100μ(1/10mm)の厚さで、細かい凹凸塗膜を形成することで、雨水を水玉状にし、撥水させる効果があり、さらに塗膜が経年することで、凹凸がさらに複雑になることで、撥水効果が継続する仕組となっている塗料です。

この撥水効果はロータス効果と言われ、蓮やイモの葉に見られるような細かい凹凸が、雨水を水玉にし、自浄作用として働き、汚れない様子によく似てます。

ウィキペディア>ロータス効果

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安田塗装の打放しコンクリート再生塗装

打放しコンクリート

打放しコンクリート再生3

プライマーについて

打放しコンクリート再生3

コンクリート素地にWSプライマー200

素地に浸透することで防水層を形成

素地に浸透することで防水層を形成

 塗装工程において、高圧洗浄やクラック補修、爆裂補修やジャンカ補修などの下地処理を行った後、最初の塗装工程がプライマーです。

プライマーは耐久性や耐候性、意匠性のある仕上材と基材を密着させるための材料です。

ランデックスコートの場合、コンクリート面の素地に吸収し防水層を形成する浸透型吸水防止材であるWSプライマー200、

既存コンクリートに撥水処理がされていたりクリアー塗装がされている場合、既存塗膜に密着させるための下塗り材であるプライマーアクア♯50の2種類が用意されております。

既存コンクリートの素地にどちらの下塗り材が適しているのかは、霧吹きで水をかけ、水の浸透の有無を確認し決定いたします。

新築時に図面通りに施工されていない場合もあり、図面の表記のみを信じて材料や工程を決定すると大きな失敗とつながる場合もあり、現場で確認し材料や工程を決定していくことが大切です。

関連サイト

ランデックスコートWS疎水材

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打放しコンクリート

打放しコンクリート再生2

下地処理:高圧洗浄

打放しコンクリート再生2

飛散防止のための機材併用

手元で圧力調整

手元で圧力調整

 あらゆることに当てはまると思いますが、塗装工程で、最も大切な工程が下地処理となります。

打放しコンクリートの場合、汚れを落とすために水圧は弱すぎず、地肌を傷めないよう、強すぎず、カビ取り剤などの薬品を併用しながら、きれいに洗浄することが大切です。

当社では洗浄機はドイツ製ワグナーの最大圧力150kf/㎠の防音型高圧洗浄機で、手元で圧力を調整し、プラザオブレガシーのカビ取り洗浄剤A2を併用しながら、コンクリートの地肌を傷めることなく、かつきれいに汚れを落とすことを心掛け作業を進めます。

単に高圧洗浄といえども、近隣に配慮し、地肌を傷めることなく、綺麗に汚れを洗い流すため、どのような設備機器を使用し、いかなる薬品を併用し、そして、職人がどのよう作業を進めていくかによって、洗浄後の結果は明らかに異なります。

 洗い方ひとつとっても、相応の設備機器、薬品選定、水圧の強弱に対する経験値が必要となるのです。

関連サイト

ワグナー高圧洗浄機WZ 13-150 ECO II

プラザオブレガシーコンクリート洗浄剤

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安田塗装の打放しコンクリート再生塗装

打放しコンクリート

打放しコンクリート再生1

ランデックスコートFC特殊工法

打放しコンクリート再生1

打放しコンクリート

既存のコンクリート

既存のコンクリート

試験塗装後

試験塗装後

試験施工と既存部分の対比

試験施工と既存部分の対比

意匠性を重視した建物やデザイナーズマンションに採用されることの多い打放しコンクリート。

10年以上の経年によって、爆裂や雨だれやカビの汚れ、または新築時のジャンカ補修跡が浮きあがりってまいります。

これを新築時のような美しい打放しコンクリート独自の意匠を再生させるには、耐久性を維持させるための的確な工程と相応の意匠性塗装の技術が必要になります。

このように言葉では表現できても、実際に打ち放しの意匠が回復させ、相応の耐久性を維持させることができるのかどうかは相応の技術と経験が必要となります。

最近では、光触媒やフッソコーティングなど、新しい材料が出てきていますが、いかに論理的に優れ、期待耐用年数が20年以上と唄われた材料であっても、実際に現場で使用され、自然環境にさらされ、20年以上経過状況を観察され、問題ないと判断された材料でなければ、お勧めしておりません。

当社は自社の請負工事だけでなく、清水建設様との協力業者として、大規模の打ち放しコンクリート再生にも数多く携わらせて頂いており、材料の不具合は、当社によ材料の選定ミスとなるため、材料選定は実績を第一義とし、実績ある大日技研のランデックスコートを採用しております。

ランデックスコートWS疎水材

写真はランデックスコートのFC特殊工法を部分的に試験塗装させて頂いた様子です。

既存コンクリートが経年による汚れがひどかったので、FCコートを3回塗り、一度塗りつぶした状態から、パターン液を使用しコンクリート模様を復帰させました。

尚、試験施工部分の左半分はクリア仕上、右半分はホワイトの着色剤がはいった着色クリア仕上となっており、お施主様に確認して頂きます。

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打放しコンクリート

デザイナーズマンション

打放しコンクリート

デザイナーズマンション

南面

マンション全景

マンション全景

西面見上げ

西面見上げ

サツマイモの葉によるロータス効果

サツマイモの葉によるロータス効果

着工から2か月、コンクリート打放しのデザイナーズマンションの大規模数全工事が無事終盤戦へと迎えることができました。

池袋という都心のど真ん中に位置していたこと、

仮設足場はゴンドラとブラケット足場の併用であったこと、

今までにない規模の打放し模様の再現であったことなどありましたが、全てご納得頂きながら進めさて頂いております。

ランデックスコートFC特殊工法は、水性無機塗料のパイオニアである大日技研工業が設計開発し、経年劣化してしまった打放しコンクリートの意匠を再現し、保護工法として30年以上の実績がある工法です。

ここ数年になって、フッソ樹脂塗料以上の耐久性を持つ無機有機ハイブリッド塗料が、その耐久性が着目され、大手メーカーも製品化し、現場で使用頻度も増えてきましたが、30年も前に耐久性に着目しコンクリートの保護工法として市場に提案されていた大日技研工業は、大手ではありませんが先見の目があることに間違いはありません。
 
この水性無機質高分子であるランデックスコートWS疎水材が撥水する塗膜表面の構造は、微粒子のシリカで構成するされ、非常に細かい凹凸となっており、これが経年によってさらに複雑な凹凸を形成することで、撥水機能は継続する仕組みとなっております。

この凹凸構造の水を弾く様子を『ロータス効果』と表現され、蓮の葉やサツマイモの葉の凹凸が水を弾く様とよく似ています。
ランデックスコートは水性の為、環境にも優しく、耐久性の上でも実績に定評があり、非常に信頼度の高い塗料です。

さて、施工にあたっては、

150㎏/c㎡の高圧洗浄の後、

①プライマー

②ランデックスコートWS疎水材1回目

③FCコート塗装

④パターン液によるパターン付け

⑤ランデックスコートWS疎水材2回目

と、塗装四工程となります。

④のターン付けの工程は、単に塗る工程ではなく、打放し模様を描く工程となりますので、相応の技術とそれに伴う費用が発生いたしますが、経年によってどうしても落とすことのできない頑固な汚れであっても、新築時の風合いを蘇らせることが可能となります。
 
ロータス効果・・・材料工学において、ハス科の植物に見られる自浄性を指す用語で、ハス効果とも言われ、サトイモの葉などでも微細構造と表面の化学的特性から同様の効果が見られます。
 

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安田塗装の打放しコンクリート再生塗装