東京汐留ビル外装木部の残薬品除去と水圧調整の極意
デッキは高圧洗浄
パーゴラは拭き取り洗浄
【施工レポート】薬品焼けを防ぐ!あく洗い後の残薬品除去と精密水洗い
現在、株式会社MTジェネックス様よりご用命をいただき進行しております、港区の超高層ランドマーク「東京汐留ビルディング」の外装木部再生工事。ミヤキ社の高性能薬剤「ノーベルAB」および「レブライト」を用いた徹底的なあく洗いによって、グレー化していたウッドデッキや木質構造物は本来の「清浄な木肌(木地)」を取り戻しました。
本日は、この特殊洗浄の締めくくりであり、次期塗装の品質を左右する最重要工程「残薬品の完全除去(濯ぎ水洗い・拭き取り)」の模様をお届けいたします。
美観を守るリスクマネジメント:「薬品焼け」を徹底阻止する2つの技術
あく洗いに使用した強力な専用薬剤は、汚染物質を劇的に分解する反面、もしわずかでも木材の内部や表面に残留してしまうと、後に重大な施工不良を引き起こします。
残留した薬品が太陽の紫外線と化学反応を起こすことで、木面が不自然に変色してしまう「薬品焼け」が発生するためです。このトラブルを防止し、塗装に最適な「健全な素地」を作り上げるため、弊社では以下の精密な工程を徹底しております。
1. 木肌を傷めない「ノズルコントロール水洗い」
残薬品を芯から洗い流すためには相応の水圧が必要不可欠ですが、ただ漫然と高圧で噴射すると、デリケートな天然木の繊維を毛羽立たせ、木肌を傷めてしまいます。そのため職人は、高圧洗浄機のノズルと木肌との距離をミリ単位で絶妙にコントロール。木材への負荷を最小限に抑えつつ、薬品だけを完全に押し流す絶妙な加減で丁寧に洗い進めてまいります。
2. パーゴラ柱型における「濡れウエスでの精密拭き取り」
特に視線が集まるパーゴラ(木製格子棚)の柱型においては、高圧水洗いだけにとどまりません。水で入念に洗い流した直後、職人が濡れたウエス(布)を用いて、表面を手作業でさらに綺麗に拭き取っていく工程を重ねます。この一手間を加えることで、水滴とともに浮き出た微細な残留成分まで完全に遮断し、完璧な均一性を確保いたします。
完成後に差がつく「隠れた基本工程」への真摯な取り組み
この丁寧な水洗いと手作業による拭き取りを経て、東京汐留ビルディングの外装木部は、薬品の残留がない、極めて安全で美しいベースへと生まれ変わりました。
ここからしっかりとした乾燥期間を設け、最高峰自然塗料「オスモウッドステインプロテクター」での仕上げ塗装へと移行いたします。どれほど優れた高級塗料で仕上げたとしても、その土台に紫外線と反応する薬品が残っていては、数年で美観は崩壊してしまいます。「どのような塗料を使用するか」以上に、「目に見えなくなってしまう基礎工程をどれほど論理的・誠実に実行するか」が、大規模施設における塗装の寿命を決定づけます。
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