【雨漏り】の記事

雨漏り

赤外線カメラ

雨漏り目視調査

赤外線カメラ

雨漏りがあったというお施主様より連絡あり、目視調査をさせていただきました。

クロスの剥がれている様子や赤外線カメラの画像によって、今回初めての雨漏りではないのではないかと思い、確認してみると8年前に雨漏りがあり、建てた工務店にて補修をしたとのこと。

そこで、上の階のバルコニードア部分を確認しますと、建付けが悪く開け閉めが容易でないことと、容易でないことから、何年もバルコニードアを開けていないこと、それによってアルミ枠の下場にホコリや泥を含むゴミが蓄積されていました。

多分この部分が怪しいと思い、枠の下場をきれいに掃除してみると、アルミ枠の組付け部分にシーリングによる補修跡が確認されました。

推測するに、8年前雨漏りがあった際に補修した部分と思われます。

建具の建付けが悪い→力任せにドアを開閉する→枠の組付けの防水が切れる→この部分から雨漏り

ということが推測されましたので、まずは費用をかけて散水調査を行わず、建具の組付けのシーリング処理を行い、雨が降った日に様子を見ていただくことになりました。

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安田塗装の雨漏り原因調査&対策

シーリング 雨漏り

ALC目地

シーリング増し打ち

ALC目地のシーリング処理

ALC目地のシーリング処理

画像はALCの板間目地のシーリング処理の様子です。

外壁にALCパネルが使用されている場合、目地にはシーリング材がうたれています。

経年による紫外線劣化というより、地震などの揺れの緩衝材となっている部分なので、10年以上経つとシーリング材も弾力性がなくなり、亀裂ができてしまうことが多いです。

亀裂が貫通している場合、風向きによってその面に雨が吹き付けるような場合に限り、雨漏りしてしまう場合、この亀裂が原因である可能性が高いです。

実はこちらの現場も、雨漏りをしてといるう話をお伺いしていましたので、確認したところ、明らかに貫通したひび割れを確認することができました。

塗料との密着を考慮し、全てノンブリードのウレタンシーリングで打たせて頂いております。

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雨漏り

塗り替えよりも大切なこと

散水調査

漏水の様子

漏水の様子

バルコニー全体より散水

バルコニー全体より散水

水切りから

水切りから

側溝から

側溝から

塗り替えよりも大切なこと

塗装工事をお見積のご依頼を頂いた際に塗料の耐久性や工程について聞かれることがほとんどですが、口には出さなくとも、依頼主の本当の目的は塗膜それ自体の耐久性や美観よりも、建物全体の維持と延命に違いありません。

となりますと、塗料の選定や塗装工程よりも大切のことがあります。

それは、足場を立てた際に漏水形跡や腐食部分などの不具合を確認された際に何が要因で、どのようにすれば、漏水を留め不具合を進行させないかということとなります。

その詳細について、私の友人で雨漏り診断士協会の理事でもありリペイント湘南の原田社長のコンテンツがありますのでご紹介いたします。

曰く

「どうして建物が傷んでくるのかといえば、それは、新築時から建物に潜んでいる「不具合」によってなのです。

「不具合」といっても、施工不良とか、そういう次元の問題ではありません。もちろん、いい加減な設計や施工によって、不具合ができる場合もあります。でも、多くの場合、特段ひどい造りではなくとも、どうしても起きてしまうものなのです。
そういった不具合は、ふくれやはがれ、ひび割れといった現象として、だんだんと顕在化してゆきます。ですから、ふくれやはがれ、ひび割れは、不具合ではありません(いわば「劣化現象」です)。

不具合とは、その劣化現象の原因となっている納まりの不備のことを指すのです。

先ほどの写真でいえば、塗膜がはがれていることが劣化現象であり、その原因となっている、してはならない箇所へのシーリング施工が不具合です。あの状態で、はがれた箇所を塗装したところで、原因が解消されていないわけですから、すぐにはがれてしまいます。そこで、原因となっているシーリング材を撤去し、撤去したままの状態で塗装することが求められるのです。

このように、建物を維持するための工事となるためには、不具合を見つけ出し、あるべき姿に変えてあげることが必要なのです。
「新築のように元に戻す」という考えでは、建物を維持させることはできないのです。

このことをして、私は、「塗り替え工事」ではなく、「改修工事」であるべきだと提唱しています。」

 

「塗り替え工事」では建物を維持できません

【私はこう考える!】塗り替え工事ではなぜダメなのか?

 

本日は、昨年末より塗り替え工事に携わらせて頂いている現場にて散水調査をさせていただきました。

ベランダ内からの漏水は明確なので、漏水の原因を特定するために、時間を置きながら各ポイントごとに散水を行い、漏水個所と漏水状況を観察し、原因を特定してまいりました。

今回の散水調査によって漏水の原因と雨樋の不具合が確認されましたので対処してまいります。

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雨漏り

赤外線カメラ

雨漏り診断

温度変化を感知する赤外線カメラ

温度変化を感知する赤外線カメラ

高圧洗浄によって剥がれた上裏

高圧洗浄によって剥がれた上裏

150kg/c㎡による高圧洗浄は、経年によって蓄積された汚れを落とすにとどまらず、脆弱の塗膜を剥がすだけの力があります。

高圧洗浄時に上部がバルコニー部分の上裏の塗膜が剥がれましたので、経年によるものなのか、漏水の可能性があるかを赤外線カメラで確認しています。

バルコニー床面に相応の時間、水を流し確認いたしましたが漏水と判断される温度変化がなく、経年劣化と判断されましたので、適切な下地処理へと移行します。

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雨漏り

防水よりも雨仕舞

水が入った場合のリスク検討

屋根下部のコンクリート外壁の爆裂

屋根下部のコンクリート外壁の爆裂

屋根下部のコンクリート外壁の爆裂

屋根下部のコンクリート外壁の爆裂

建物全景

建物全景

シーリングを撤去するとビスに錆あり

シーリングを撤去するとビスに錆あり

シーリング撤去

シーリング撤去

目視調査において、屋根の下のコンクリート外壁部分が、他の部分と比較し明らかにコンクリートの肌が粗く、内部に湿気が入りこむことによる腐食と判断されます。

そこで、足場に上り確認しますと屋根と外壁の取り合いにシーリングがうたれていることに気づきます。

このコンクリートはコンクリートに防水材を浸透させ、素材自体に防水機能を持たせています。

また、その上に鋼板屋根が葺かれていますので、理屈の上では、2重防水となり、強固な防水機能を有している判断されます。

但し、施工自体現場で職人が行うことや、経年劣化だけでなく、地震などの際のひび割れや金物の納まり不具合、そして暴風雨やゲリラ豪雨など、想定外の自然環境で、万が一、屋根の下に水がまわりこんでしまった場合、密閉性が良すぎるために、入った水が抜けなくなってしまいます。

今回、その万が一の現象が起こり、それゆえコンクリートが腐食し爆裂を起こしてしまったと予想されます。

この数年だけでなく、できる限り長く建物を維持することを第一義とするならば、現場における人為的な施工やあらゆる自然環境におけるリスクを想定し、水が入らないようにする防水ではなく、水が入ってしまった場合に抜けるように雨仕舞の施工をすることが賢明と判断されます。

今回、屋根と外壁の取り合いのシーリングを撤去したところ、屋根を留めているビスが錆びていることから、このシーリング材で、コンクリート躯体と屋根が密閉されることでコンクリートが腐食を起こしたことは明らかで、暴風や台風時に屋根と外壁の取り合いから水が入ることよりも、まわりこんだ雨水が抜けないリスクの方が高いので、取り合いのシーリングを全て撤去しすることといたしました。

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