【打放しコンクリート】の記事

打放しコンクリート

無機塗料の撥水性

ランデックスコートWS疎水剤

無機塗料によって仕上げられたラムダ(押出成形セメント板)

無機塗料によって仕上げられたラムダ(押出成形セメント板)

無機塗料によって仕上げられた打放しコンクリート

無機塗料によって仕上げられた打放しコンクリート

無機塗料により細かい凹凸の塗膜が撥水します。

無機塗料により細かい凹凸の塗膜が撥水します。

サトイモの葉によるロータス効果

サトイモの葉によるロータス効果

本日は一日中雨となってしまいましたが、予定通り、建築家の先生とお施主様と中野区のデザインアパートの最終検査をさせて頂きました。

外装材のラムダ(押出成形セメント板)と打ち放しコンクリート面を透明の無機塗料で仕上げていましたので、かえってこの雨により塗膜の撥水効果を確認して頂くことができました。

3枚目に写真が本日撮影した打放しコンクリート面が雨水を撥水している様子です。

この無機塗料が撥水する塗膜表面の構造は、微粒子シリカが構成する非常に細かい凹凸となっており、これが経年によってさらに複雑な凹凸を形成することで、撥水機能は継続し、耐久性はフッ素樹脂塗料以上とも言われております。

この凹凸構造が水を弾く様をを『フラクタル構造によるロータス効果』といいますが、植物の葉の凹凸が水を弾く様とよく似ています。

この透明の無機塗料はランデックスコートWS疎水剤という塗料で、昭和58年、打ち放しコンクリートの生地仕上げ用の長期耐久性を目的として開発された水性塗料です。

環境にも優しく、耐久性の上でも実績も数多く、非常に信頼度の高い塗料です。

ロータス効果・・・材料工学において、ハス科の植物に見られる自浄性を指す用語で、ハス効果とも言われ、サトイモの葉などでも微細構造と表面の化学的特性から同様の効果が見られます。

さて、塗魂ペインターズの新サイト制作が進行しております。

塗 魂ペインターズは、建築塗装業の強みを最大限発揮し、地域貢献、環境貢献といった、社会貢献活動を継続的に実施する中で、参加メンバーの意識改革を通 し、塗装業界自体の向上を目指す打算抜きのボランティア集団です。そして、結果的に、所属各社が社会にとってなくてなならない存在になることを目的として おります。

所属メンバーは、心から尊敬できる皆様です。

過去の実績は下記の通りです。

2010/10/13 「イーコトプロジェクト第2弾完了」

2010/03/31 「イーコトプロジェクト完了」

to-kon.jpg

> 安田塗装の【打放しコンクリート再生塗装】詳しくはこちら
安田塗装の打放しコンクリート再生塗装

外壁塗装 打放しコンクリート

無機塗料

ランデックスコートWS疏水剤

ランデックスコート疎水剤塗布

ランデックスコート疎水剤塗布

仕上がり後

仕上がり後

ランデックスコート疎水剤塗布(ラムダ面)

ランデックスコート疎水剤塗布(ラムダ面)

上部:仕上げ後 下部:既存

上部:仕上げ後 下部:既存

画像は打放しコンクリートを風合いを生かした透明の無機塗料で仕上げている様子です。

(東京都中野区)

この大日技研のランデックスコートWS疎水剤は、大手メーカーの最新開発された塗料ではありませんが、打ち放しコンクリートを風合いを生かした仕上げでは非常に実績高い塗料です。

この塗料はコンクリートに浸透し、かつ造膜機能がある無機塗料でその耐久性は、けして大げさ話ではなく、フッ素以上とも言われるほどです。

最近でこそ、大手塗料メーカーがフッ素の耐久性を上回る塗料として『無機塗料』が製品開発化され耳にするようになりましたが、この塗料はけして大手とは言えないメーカーのため、一般のお施主様には知られてはいませんが、昭和58年に、水性の無機塗料で、打ち放しコンクリートの生地仕上げ用として、長期耐久性を目的として開発された非常に信頼度の高い塗料です。

 

> 安田塗装の【打放しコンクリート再生塗装】詳しくはこちら
安田塗装の打放しコンクリート再生塗装

打放しコンクリート 中野区

打放しコンクリート

風合いを保たせるための大切な下地処理

コンクリート打ち放し面

コンクリート打ち放し面

水養生後専用の薬品を浸透

水養生後専用の薬品を浸透

高圧洗浄

高圧洗浄

洗浄後

洗浄後

画像は現在中野区でメンテナンス工事に携わらせて頂いているデザイナーズアパートの打ち放しコンクリートの物置です。

打放しコンクリート(うちはなしコンクリート、うちっぱなしコンクリート)は、建築物の仕上げの一種である。現場打ちコンクリートの上に塗装・タイル・石張りなどの仕上げ工程を省き、型枠を外した直後のむき出しのままの状態のコンクリートをもって仕上げとする手法。「打放コンクリート」・「打ち放しコンクリート」とも表記される。単純に「打放し(「打放」・「打ち放し」)」とも呼ばれる。
(ウィキペディアより)

さて、打ち放しコンクリートの風合いを生かすメンテナンス工事で重要な工程は、やはり何と言っても下地処理である洗浄です。

新築時には撥水剤が施工されて水を弾いていますが、単なる撥水剤では数年もすると効果が薄れ、長年の汚れが浸透し、高圧洗浄でもなかなか落ちない状態となっております。

そんなコンクリートの洗浄には、

1、水養生

2、テスト洗浄

3、薬品浸透

4、高圧洗浄

の順に工程を行い、もともと風合いを復帰させることが出来ます。

そして、鉄筋の爆裂によって欠損した部分などは専用のモルタルで成形し、コンクリートのパターンを施します。

以上でコンクリートの風合いを保つ塗装の下地処理が完了となります。

 

さて、話は全く変わりますが、私も参加させて頂いている塗装で出来る社会貢献を模索する、塗装ボランティア集団、塗魂ペインターズの新サイトの制作が進んでおります。

ご興味のある方はぜひご覧になって頂ければ幸いです。

to-kon_b.jpg

> 安田塗装の【打放しコンクリート再生塗装】詳しくはこちら
安田塗装の打放しコンクリート再生塗装

外壁タイル 打放しコンクリート 新宿区

コンクリート生地仕上

ランデックスコートWS疏水剤

ランデックスコートWSプライマー200塗布

ランデックスコートWSプライマー200塗布

ランデックスコートWS疏水剤1回目

ランデックスコートWS疏水剤1回目

先月18日から着手させて頂いている外壁タイル改修工事も終盤となり、現在コンクリート打ち放し面の保護工程を実施しています。

(東京都豊島区目白)

コンクリート打ちっ放しの仕上げも木部仕上げと同様、コンクリートに浸透し防水層を形成する浸透型塗料と、透明な塗膜を形成し保護するシリコンクリアーやフッ素クリアーなどのクリアー仕上げがあります。

どちらも一長一短がありますが、こちらの材料選定は、コンクリートの自然な風合いを生かすことと、経年による「剥がれ等」の劣化を避けるため、造型のクリアーではなく、浸透型のランデックスコートWS疏水剤を選定致しました。

ランデックスコートは正確には浸透性と造膜性の両方の機能を持ています。

以下は専門用語が並び少々難しいとともいますが、製品カタログから引用させて頂きました。

WS疎水剤の主成分は、シロキサン結合を有する変性珪酸質系バインダーと特殊なシリコン基とを組み合わせたハイブリッド系疎水剤です。

組成が均一で従来の単なるシリコン系や樹脂と撥水剤を混合したものに比べ、塗装後の塗膜もその成分が均一になるので、 疎水性にムラが起きません。

すなわち、通常の浸透型撥水剤の問題である造膜効果が少ないことに起因する効果持続性の短さに対し、 WS疎水剤は造膜浸透性があり、その効果は長期間持続し、耐久力に優れています。

さらに、水性のため作業性がよく無公害で、 また、静電気を帯びにくく耐汚染性に優れています。このように、塗膜全体が完全な疎水性を持っており、 樹脂に撥水剤を添加したものとは異なって、塗膜のある限り長時間持続する性能を有します。

 

> 安田塗装の【打放しコンクリート再生塗装】詳しくはこちら
安田塗装の打放しコンクリート再生塗装