200901/28
【施工レポート】三鷹市屋根塗装
雨漏りを防ぐタスペーサー挿入の科学
塗装による雨漏りを引き起こす「毛細管現象」の脅威と縁切りの必然性
屋根材の隙間が塗料で塞がれてしまうと、液体が表面張力によって狭い隙間を吸い上がっていく「毛細管(もうさいかん)現象」が発生します。これにより、吸い上げられた雨水が屋根の内部に滞留し続け、なかなか抜け切らないという悪循環に陥ります。この状態を放置いたしますと、屋根の下地合板(野地板)を腐食させ、最悪の場合「良かれと思って塗装をしたことが原因で、かえって深刻な雨漏りを引き起こす」という本末転倒な施工不良を招いてしまいます。
このような事態を確実に防ぐため、塗装工程の合間に屋根材同士の適切な通気・排水経路を確保する「縁切り(えんぎり)」という作業が必要不可欠となります。
確実な通気とコスト削減を両立する「タスペーサーW工法」
従来の縁切り作業は、上塗り完了後にカッターや工具を用いて手作業で塗膜を切り離していましたが、以下の大きなリスクが伴う工法でした。
・せっかく美しく仕上げた上塗り塗膜に傷をつけてしまう
・危険性劣化したスレート瓦を物理的に割ってしまう二次被害のリスク
・時間の経過とともに、切り離した塗膜同士が夏の暑さ等で再び密着してしまう可能性
・人件費の負担:日本の平均的な住宅(延べ床面積30坪程度・屋根面積約70〜80㎡)の縁切りを手作業で行う場合、大凡2人で1日(2人工)の膨大な労力を要します。
そこで弊社では、これらのリスクを完全に排除し、確実に通気を確保するための最優先とする方針として、縁切り部材「タスペーサー」の設置を採用しております。
下塗り(シーラー)の塗布後、適切な乾燥時間を経て、スレート瓦1枚に対して2箇所、的確な位置へタスペーサーを挿入いたします。
画像をご覧いただくと、タスペーサーの挿入によって適切な隙間が確保された瞬間、毛細管現象によって隙間に溜まっていた透明なシーラーが、下へとサーッと流れ出ていく様子がはっきりとお分かりいただけるかと存じます。
タスペーサー設置の優れた費用対効果
タスペーサーをあらかじめ設置しておくことで、その後に重ねる中塗り・上塗りの工程でも隙間が維持され、手作業による縁切りの必要性がなくなります。
材料費は発生するものの、職人1人で半日から2/3日程度で設置が完了するため、人件費(施工コスト)を半分以下に抑えつつ、手作業よりも圧倒的に確実な通気・排水性を担保することが可能となります。
完成後には見えなくなる「隙間」にこそ、職人の矜持が宿る
現場の状況(屋根材の反り具合など)を厳密に見極めた上で、タスペーサーの設置が可能であるならば、雨漏り防止の確実性の視点から見て、タスペーサーの活用に軍配が上がります。これまでに発信してまいりました「西東京市のトタン屋根2種ケレン」や「目地シーリングの2面接着理論」と同様に、弊社は完成後に目立たなくなってしまう基礎工程にこそ最上位の主眼を置き、一切の妥協を排した責任施工を貫いております。
屋根が綺麗に仕上がってしまえば、この瓦同士のわずかな「適正な隙間」は下から視認できなくなります。しかし、この見えない隙間を科学的根拠に基づいて作り込むことこそが、お施主様の大切な資産を長期間守り抜く職人の矜持です。
「屋根の塗り替えを検討しているが、塗装後の雨漏りが心配」「目先の安さや手離れの良さで誤魔化されず、論理に基づいた安心の屋根塗装を任せたい」とお考えのお客様がいらっしゃいましたら、ぜひ一度弊社までお気軽にご相談ください。
確実なプロの段取りと卓越した技術力で、期待を超える品質をお届けいたします。



















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