202508/15
木製外壁に「ウレタン塗料」を選ぶ理由
素材の挙動に合わせた柔軟な塗り替え
西東京市|木製下見板外壁が完成
木材の特性に合わせたウレタン仕上げ
東京都西東京市で進めていた、木製下見板外壁の塗装が完了しました。
今回は、日本ペイントの「ファインウレタンU100」を使用し、ブラックの半艶で仕上げています。木製下見板の意匠を引き締めながら、艶を抑えた落ち着きのある外観となりました。
本来、木材の質感を生かす場合は、「キシラデコール」や「シッケンズ」、「オスモカラー」「プラネットカラー」など、木材に浸透して保護する塗料が適しています。
しかし、こちらの建物では、前回のメンテナンス時に表面へ塗膜を形成する「造膜型塗料」が使用されていました。浸透型塗料へ変更するには既存塗膜を木肌が現れるまで除去する必要があるため、施工条件や既存下地の状態を考慮し、今回も造膜型塗料で塗り替えています。
造膜型塗料には、ウレタン、シリコン、フッ素、無機などの選択肢があります。一般的にはシリコンやフッ素、無機塗料の方が高耐久とされていますが、塗料の耐久性だけで仕様を決めることはできません。
木材は、気温や湿度、雨水などの影響によって膨張と収縮を繰り返します。そのため、木材の動きに適さない硬い塗膜を形成すると、塗膜にひび割れや剥がれが生じる可能性があります。
そこで今回は、既存塗膜との相性、木材への適用性、塗り替えやすさ、耐久性、費用のバランスを総合的に検討し、ターペン可溶2液形ポリウレタン樹脂塗料である「ファインウレタンU100」を選定しました。同製品は、メーカーの標準仕様でも木部への使用が認められています。
塗料選びで大切なのは、単純な耐久性の順位ではなく、既存塗膜の種類や劣化状態、下地となる素材の特性を正しく見極めることです。
今回も、現在の美しさだけでなく、将来のメンテナンスまで見据えた現実的な塗装仕様をご提案し、丁寧に仕上げました。
ご参考までに下見板を浸透型木材保護塗料で塗り替えた事例は下記の通りです。

























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