202604/21
目黒区|屋上防水の勾配調整
水たまりを防ぐ緻密な下地づくり
目黒区で進行中の屋上防水工事より、下地処理の続きをご紹介いたします。
膨れが生じていた既存防水塗膜を撤去し、不陸を補修した範囲に対して、樹脂モルタルによる勾配調整を行いました。
屋上防水では、防水層そのものの性能だけでなく、雨水が排水口へ円滑に流れる勾配を確保することが重要です。水たまりが長時間残る状態は、防水層への負担や汚れの蓄積につながるため、可能な限り水が滞留しにくい下地へ整えます。
ただし、単に凹んだ部分へモルタルを充填するだけでは、周囲との高さの関係が変わり、別の場所に新たな水たまりが生じる可能性があります。
そのため今回は、水糸を張って基準となる高さを確認し、排水口までの水の流れを想定しながら、広い範囲にわたって勾配を調整しました。部分的な凹凸だけを見るのではなく、屋上全体の高低差を捉えて成形することが重要です。
勾配調整後は、通気緩衝シート「QVシート」を確実に施工できるよう、屋上全体を樹脂モルタルで平滑に整える下地調整へ進みます。
QVシートは、下地に含まれる水分を通気させるための構造を備えた、ウレタン塗膜防水用の無孔通気緩衝シートです。下地の影響を緩和し、防水層の膨れを抑える役割を担います。▶サラセーヌ「ウレタン塗膜防水システム」
次の工程では、QVシートの敷設と端部・継ぎ目の処理を行った後、実際に水を流して排水状況を確認する予定です。数値や目視による確認だけでなく、水の流れや滞留箇所を実地で検証し、必要に応じて調整を加えます。
散水確認後は下地を十分に乾燥させたうえで、ウレタン防水層の施工へ進みます。
完成後には見えなくなる勾配や下地の精度こそ、屋上防水の耐久性を左右する重要な要素です。将来にわたって安心していただける防水層を構築するため、一つひとつの確認を丁寧に積み重ねてまいります。























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