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道具

一本の刷毛2

一本の刷毛2 一本の刷毛2 一本の刷毛2

20世紀の古典『星の王子さま』サン・デグジュペリにこのような一節があります。

「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」

本来、人や製品の価値というものは何なのだろう…

生産性、効率、経済合理性、このような数値化されたものよりも、もっと大切なことがあるはずです。

一本の刷毛に込められた真心を知り、その心に思いを馳せ、応えるように仕事に取り組む。

その一日一日の行動の中にこそ、塗装職人としての技術の向上と一人の人間としての成熟があるに違いありません。

道具に込められた開発者の真心

ローラーについて

道具

一本の刷毛

刷毛のカリスマ美容師

一本の刷毛 一本の刷毛 一本の刷毛 一本の刷毛

本日は好川産業様のご配慮によって刷毛の製作工程を拝見させて頂きました。

高級な刷毛は熟練刷毛作り職人の手がかけられているので、製造というよりも製作という言葉の方が適当と言えます。

様々な種類の毛を組み合わせ、塗料の吸い込みや、はき出し、そして腰を決定づける「荒組み」という名のブレンド、

荒組された毛を混毛機に乗せ均一に混合する「混毛」、

毛の脂肪分を取り除く「火のし」、

毛を適量に分ける「毛揃え」、

使いやすくするために毛先をペーパーヤスリで整える「先付け」、

適量に分けられた毛を紙に巻き、板(刷毛の柄にあたる部分部分)に挟み込む「板付け」、

板の溝の間に穴を空け針金をお通して毛を固定する「綴じ」、

高品質な刷毛には、品質の良い毛はもちろんのこと、各工程に熟練刷毛造り職人の手がかかり、智慧と真心が込められています。

一本一本の刷毛にとってはカリスマ美容師にほかなりません。

本日は一本の刷毛に込められた真心を感じさせて頂く有意義な時間を刻ませて頂きました。

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道具

美匠

施工品質を維持する大切な道具

マンションのアクセントとしての鋼板パネル

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スクレーパーによるテープ跡の除去

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全面サンドペーパー後シンナーによる拭き取り

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「美匠」ローラー

「美匠」ローラー

「美匠」による仕上

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塗装することは、耐久性を維持することと同時に、より美しく仕上げることも重要なのは皆様周知の事実のことと思います。

特に画像にあるように洗練されたデザインのマンションのエントランス位置していること

打ち放しコンクリートとガラスブロック、タイルと質感を意識した素材にあえて塗装面をアクセントとして設計されていることが一目瞭然であれば、お施主様がこの部分にどのような仕上がり感を望んでいるかは確認するまでもありません。

サンドペーパーや凹凸部分のポリパテ処理、また、お施主様のご要望を満たし、品質と価格のバランスを考慮した塗料もは大前提として、その塗料を塗装する際の道具も大変重要な要素となります。

さて、前置きばかりが長くなってしまいましたが、こちらの鋼板の塗装面は「美匠」(好川産業)という短毛のウールローラーで仕上げさせて頂きました。

そんな「美匠」ローラーの特徴は下記の通りです。

①通常の短毛よりキメが細かい高平滑な仕上り

②鉄扉や内装平滑面でも発泡や毛抜け等の仕上り不良を軽減

③木部用ステインなど低粘度でも液ダレしない塗料保持力

短毛は毛丈4ミリが主流ですが、5ミリにすることで塗料含みがアップし、多少の凹凸面にも塗料が配れます。

ここまで書くとメーカーの回し者のように思われてしましますが、

さにあらず、

すべての製品に言える事ですが、製品が単独で独り歩きしているものはなく、すべての製品に開発者の思いが込められているものです。

「美しい仕上げが得られますように…」

そんな想いが込められ、細部にそんな思いが垣間見られ、その成果を達成した製品を厳選、使用し、仕上げさせて頂いております。