【豊島区】の記事

色彩選定 豊島区

外壁の色と艶をA4見本板で確認頂くために

「艶消し」の違いを目で確かめる

見本板作成のため、既存外壁に色見本を合わせて塗装色の確認

見本板作成のため、既存外壁に色見本を合わせて塗装色の確認

外壁塗装前に確認したサイディング目地の既存シーリング

外壁塗装前に確認したサイディング目地の既存シーリング

ありがたいことに外壁塗装のご用命を賜り、塗装前の色合わせと既存シーリングの確認へ伺いました。

今回は、お施主様にA4サイズの見本板をご覧いただき、外壁の色だけでなく、塗装後の艶や質感まで確認していただく予定です。

艶消しにも違いがあります

外壁塗装では「艶消しにしたい」というご要望をいただくことがあります。

しかし、一口に艶消しといっても、すべての塗料が同じ質感に仕上がるわけではありません。

例えば、日本ペイントの「パーフェクトトップSi」は、艶有りのほか、3分艶や艶消しなどへの調整が可能です。一方、「パーフェクトトゥルーマット」は、わずかな底艶も抑えた完全な艶消しとして設計されています。

水谷ペイントの「ナノコンポジットW」も落ち着きのある艶消し仕上げですが、塗料の種類や塗膜の構造が異なるため、光の反射や質感には微妙な違いが生じます。

同じ「艶消し」という表現でも、光をほとんど反射しない仕上がりもあれば、見る角度や日差しによって、わずかに底艶を感じる仕上がりもあります。

言葉やカタログだけでは伝わりにくい部分だからこそ、実際に使用する塗料をA4サイズの板へ塗り、目で見て確認していただくことが大切です。

実際の外壁に合わせて確認

色は、小さな色見本と広い外壁とでは見え方が変わります。また、晴天と曇天、日向と日陰、朝と夕方でも印象は異なります。

そこで、既存の外壁へ色見本を直接当て、周囲の色や建物全体との調和を確認します。そのうえでA4サイズの見本板をご覧いただくことで、塗装後のイメージをより具体的に共有できます。

完成後に「思っていた色や艶と違う」という行き違いが生じないよう、言葉だけでは判断しにくい内容は、できる限り実物で確認していただくよう努めています。

シーリングの状態と色も確認

今回は色合わせと併せて、サイディング目地に充填されている既存シーリングの劣化状態と色味も確認しました。

今回のように外壁をエナメル塗料で塗りつぶす場合は、一般的にシーリングを打ち替えてから外壁を塗装する「先打ち」で施工します。

施工直後はシーリングの上まで塗料で覆われるため、シーリング自体の色が仕上がりに直接影響することはほとんどありません。

しかし、シーリングは建物の動きに追従する柔軟な材料です。長い年月の中で目地が伸縮すると、シーリング自体が健全であっても、その上を覆う塗膜にひび割れが生じることがあります。

その際、外壁とシーリングの色が大きく異なっていると、塗膜の亀裂からシーリングの色が見え、ひび割れが目立ちやすくなります。

そのため、塗りつぶし仕上げであっても、将来の見え方まで考えて、外壁に近い同系色のシーリング材を選ぶことがあります。

次の塗り替えまでを考える

今回のシーリング打ち替えには、オート化学工業の高耐久シーリング材「オートンイクシード」を使用する予定です。

オートンイクシードは、長期間にわたり柔軟性を維持することを目的に開発された、高耐久・高耐候型のシーリング材です。

次回の塗り替えまで長い期間が空くことを想定し、シーリングの色についても外壁色に近い色を選定することをご提案する予定です。

外壁塗装の色選びは、現在の美しさだけを考えるものではありません。塗料の艶や質感、シーリングの色、さらに経年後の見え方まで考慮することで、長く納得していただける仕上がりにつながります。

UVプロテクトクリヤー 豊島区

外装改修工事が完了

素材に合わせた塗装仕様

水系ナノシリコンRNとナノコンポジットWによる外装改修工事完成後の住宅

水系ナノシリコンRNとナノコンポジットWによる外装改修工事完成後の住宅

ピュアライドUVプロテクトMKクリヤーで仕上げた正面意匠性サイディング

ピュアライドUVプロテクトMKクリヤーで仕上げた正面意匠性サイディング

外装改修工事の全工程が完了し、仮設足場を撤去しました。

足場撤去後は、建物全体の仕上がりをあらためて確認し、お施主様へ工事完了のご挨拶に伺いました。

建物全体を確認

足場がなくなったことで、外壁や付帯部分の色彩、正面の意匠性サイディング、柱型とのバランスを建物全体で確認できるようになりました。

外壁は明るく落ち着いた色彩で仕上げ、雨樋や軒裏、サッシなどの濃色部分が建物全体を引き締めています。

正面の意匠性サイディングは塗りつぶさず、クリヤー塗装によって既存の石積み調デザインを生かしました。柱型は艶消しのグラナダフレッシュで仕上げ、意匠性サイディングとの質感の違いを際立たせています。

今回の塗装仕様

今回の外装改修工事では、それぞれの素材や形状、求められる機能に合わせて塗料を使い分けました。

施工箇所 使用材料・仕様
スレート屋根 水系ナノシリコンRNによる再生工法
サッシ廻り・サイディング目地 オートンサイディングシーラントによる打ち替え
外壁 ナノコンポジットW
正面柱型 グラナダフレッシュ
正面意匠性サイディング ピュアライドUVプロテクトMKクリヤー
軒裏 ファインウレタンU100・3分艶
雨樋 ファインSi

建物を一種類の塗料で塗りそろえるのではなく、屋根、一般外壁、意匠性サイディング、柱型、軒裏、雨樋のそれぞれに適した材料を選定しています。

意匠を生かす

正面の高意匠サイディングには、日本ペイントの「ピュアライドUVプロテクトMKクリヤー」を使用しました。

透明な無機系クリヤー塗膜によって、石積み調サイディングの色彩や模様を隠すことなく、紫外線や雨風から表面を保護します。

隣接する柱型には、菊水化学工業の「グラナダフレッシュ」を使用しています。既存の凹凸と独特の風合いを生かせる艶消し塗料で、クリヤー仕上げのサイディングと自然に調和させました。

同じ正面外壁でも、意匠性サイディングは透明なクリヤー塗料、柱型は艶消しの塗りつぶし塗料と、素材とデザインに合わせて仕様を変えています。

屋根と外壁を保護

スレート屋根は、高圧洗浄、下地補強、ひび割れ・欠損補修、タスペーサーによる縁切りを行い、水系ナノシリコンRNを2回塗装しました。

特殊骨材を含む塗膜によって強いテカリを抑え、スレート屋根本来の落ち着いた質感へ再生しています。

一般外壁には、低汚染性に優れたナノコンポジットWを使用しました。

サッシ廻りとサイディング目地は、既存シーリングを撤去したうえで、オートンサイディングシーラントによる打ち替えを実施。十分な養生期間を確保してから外壁塗装を進めています。

仕上げ塗料だけでなく、その下にあるシーリングや下地処理まで適切に施工することが、建物を長く守るためには重要です。

心より感謝

完成した建物をご覧になったお施主様にも大変喜んでいただくことができ、私たちにとって何よりうれしい工事完了となりました。

さらに、ご近所の方にも安田塗装についてお声がけくださり、心より感謝申し上げます。

工事期間中は、仮設足場の設置、高圧洗浄、シーリング工事、塗装作業と、ご不便をおかけする場面もあったことと思います。お施主様をはじめ、ご近隣の皆様のご理解とご協力により、無事に工事を終えることができました。

塗装工事は、足場を撤去して終わりではありません。

今回使用した材料や施工内容を記録し、今後の点検やメンテナンスにも責任を持って対応してまいります。

このたびは、大切なお住まいの外装改修工事を安田塗装へお任せいただき、誠にありがとうございました。

屋根塗装 豊島区

水系ナノシリコンRNで屋根塗装完了

2回塗りで塗膜を完成

水系ナノシリコンRNによるスレート屋根の2回目塗装

水系ナノシリコンRNによるスレート屋根の2回目塗装

特殊骨材で仕上げた水系ナノシリコンRNの塗膜

特殊骨材で仕上げた水系ナノシリコンRNの塗膜

水系ナノシリコンRNで塗装を完了したスレート屋根

水系ナノシリコンRNで塗装を完了したスレート屋根

前回に引き続き、スレート屋根の再生塗装を進めています。

これまでに、15MPaの高圧洗浄で苔や汚れ、脆弱な旧塗膜を除去。その後、カチオン系シーラーをたっぷりと染み込ませて下地を補強し、ひび割れや欠損部分には「クラックガード」を使用して補修しました。

下地を整えた後は、水谷ペイントの「水系ナノシリコンRN」を塗装。今回は、適正な塗り重ね時間を確保したうえで、2回目の上塗りを行います。

2回塗りの意味

1回目の塗装でも屋根全体に色は付きますが、それだけで塗装が完成するわけではありません。

1回目は、下地へ塗料をなじませながら屋根全体を覆い、塗膜の基礎をつくる工程です。2回目では、1回目で生じた細かな吸い込みや塗りむらを整え、必要な塗膜の厚みを確保します。

メーカーの標準仕様でも、水系ナノシリコンRNの上塗りは2回塗りです。

塗料の性能を十分に発揮させるには、単に屋根へ色を付けるのではなく、適正な塗布量と塗り重ね時間を守って塗膜を形成することが重要です。

特殊骨材の塗膜

水系ナノシリコンRNは、劣化した住宅屋根用化粧スレートを、新築時に近い質感へ再生するために開発された塗料です。

塗料に配合された特殊骨材によって、一般的な艶あり塗料に見られる強いテカリを抑え、スレート屋根らしい落ち着いた質感に仕上がります。

近くで見ると、特殊骨材による細かな凹凸が均一に形成されていることが分かります。

この骨材を塗膜全体へ均等に行き渡らせるためには、塗装前に材料を十分に撹拌し、ローラーへ適量を含ませながら、一定の方向と速度で塗り進めることが大切です。

また、ナノシリコンテクノロジーによる塗膜は、耐候性や耐変色性、防カビ・防藻性、耐汚染性にも優れ、紫外線や風雨からスレート屋根を保護します。

排水経路も確保

水系ナノシリコンRNは、一般的な屋根用塗料と比較して塗布量が多いため、スレートの重なり部分が塗料で塞がれないよう注意が必要です。

今回の屋根では、塗装前に縁切り部材のタスペーサーを設置しています。

タスペーサーによって屋根材の重なり部分へ適切な隙間を確保し、屋根材の下へ入り込んだ雨水を排出できる状態を維持します。

仕上がりの美しさだけでなく、屋根本来の排水機能を損なわないことも、スレート屋根塗装では欠かせないポイントです。

屋根塗装完了

2回目の塗装後は、屋根全体をさまざまな角度から確認します。

塗り残しや塗料の偏りがないか、棟板金や屋根材の重なり部分まで均一に仕上がっているか、タスペーサーによる排水経路が確保されているかを確認し、スレート屋根の塗装が完了しました。

落ち着いたグリーン系の色彩と、強いテカリを抑えた自然な質感によって、屋根全体が美しくよみがえりました。

屋根塗装の耐久性は、仕上げ塗料の商品名だけで決まるものではありません。

高圧洗浄、下地補強、ひび割れ・欠損補修、縁切り、適正な塗布量、塗り重ね時間といった一つひとつの工程を確実に行うことで、初めて塗料本来の性能を発揮できます。

安田塗装では、完成すると見えなくなる下地処理を大切にし、屋根材の状態に合わせた適切な再生塗装を行っています。

 

ナノコンポジットW 豊島区

凹凸外壁をナノコンポジットWで塗装

道具が仕上がりを支える

凹凸の深いサイディング外壁へガシガシローラーでナノコンポジットWを塗装

凹凸の深いサイディング外壁へガシガシローラーでナノコンポジットWを塗装

屋根を水系ナノシリコンRNで進行中の現場では、天候の様子を見て外壁塗装も進んでいます。

外壁は、サッシ廻りとサイディング目地の既存シーリングを撤去し、「オートンサイディングシーラント」で打ち替えました。

シーリング材には、建物の動きに追従して雨水の浸入を防ぐ役割があります。材料本来の性能を発揮させるため、充填後は適正な養生期間を確保してから塗装工程へ進みました。

下地を整える

シーリングの養生後、外壁には日本ペイントの「パーフェクトシーラー」を下塗りしました。

下塗りは、サイディングの表面を整え、上塗り塗料との密着性を高めるための重要な工程です。

今回の上塗り材は、水谷ペイントの「ナノコンポジットW」です。

ナノコンポジットWは、雨水で汚れを洗い流すセルフクリーニング機能を備えた低汚染塗料です。強い艶を抑えた落ち着きのある質感も特徴で、サイディングの意匠を生かしながら外壁を美しく仕上げます。

凹凸に合わせる

今回のサイディングボードは、表面の凹凸が非常に深い形状です。

このような外壁では、平滑な面と同じようにローラーを転がすだけでは、凸部に塗料が集中し、凹部へ十分に塗料が入らないことがあります。

表面だけに色が付いていても、凹部に塗り残しや塗料不足があれば、均一な塗膜とはいえません。

そこで今回は、ピーアイエーの外装用ローラー「ガシガシ」を使用しました。

ガシガシには、次のような特徴があります。

  • 耐久性があり、へたりにくいナイロン繊維
  • 毛抜けが極めて少ない織物生地
  • 従来の外装用ローラーと比較して塗料の飛散が少ない
  • 転がりが良く、外装面を安定して塗装できる

ローラーの弾力を生かし、縦・横・斜めから丁寧に動かすことで、複雑な凹凸の奥まで塗料を行き渡らせます。

外壁をさまざまな角度から確認しながら、塗り残しや塗料の偏りが生じないよう、ナノコンポジットWを均一に塗布しています。

塗料は半製品

高性能な塗料を選べば、それだけで耐久性の高い外壁になるわけではありません。

塗料は、缶の中に入っている段階では「半製品」です。

下地に適した材料を選び、メーカーが定める塗布量と乾燥時間を守り、均一な厚みの塗膜へ仕上げて初めて、塗料本来の性能を発揮します。

そのためには、職人の知識と技術に加え、外壁の形状や塗料の性質に適した道具が必要です。

凹凸の深いサイディング、平滑なサイディング、モルタル外壁では、適するローラーの毛丈や材質も異なります。同じ塗料を使用していても、ローラーの選択や使い方によって、塗料の付き方や塗膜の均一性、完成時の質感は変わります。

道具の管理も技術

ローラーは、使い続けるうちに毛がへたり、塗料の含みや吐き出しが変化します。

へたったローラーをそのまま使用すれば、凹部へ塗料が入りにくくなり、塗布量や仕上がりが不安定になる可能性があります。

使用前にローラーの状態を確認し、施工中も塗料の含み方や転がり方を見ながら管理する。性能が低下した場合には、適切なタイミングで交換する。

こうした道具の選定と管理まで行えることも、技術の高い職人であるための大切な条件です。

お施主様が希望される耐久性と仕上がりを実現するには、適正な塗料、適正な道具、そして両方の性能を引き出す職人の技術が欠かせません。

安田塗装では、完成後には見えなくなるシーリングや下塗りだけでなく、施工に使用するローラーや刷毛にも目を配り、一つひとつの外壁に適した塗装を行っています。

> ナノコンポジットWについて 詳しくはこちら
ナノコンポジットWについて:独創的な技術から生まれた汚れにくいエコ塗料

屋根塗装 豊島区

スレート屋根を再生|水系ナノシリコンRN

特殊骨材で新築時のような質感へ

水系ナノシリコンRN1回目塗装中

水系ナノシリコンRN1回目塗装中

水系ナノシリコンRN1回目塗装後拡大

水系ナノシリコンRN1回目塗装後拡大

水系ナノシリコンRN1回目塗装後拡大

水系ナノシリコンRN1回目塗装後拡大

高圧洗浄、下地強化、クラックガードによる欠損補修を終え、いよいよスレート屋根の上塗り工程に入りました。

今回使用する屋根塗料は、水谷ペイントの「水系ナノシリコン-RN」です。

水系ナノシリコン-RNは、一般的な屋根塗料とは少し目的が異なります。

単にスレート屋根の色を塗り替えるのではなく、経年劣化した住宅屋根用化粧スレートを、新築時に近い質感へ再生することを目的に開発された塗料です。メーカーも「住宅屋根用化粧スレート再生工法」として位置づけています。

今回の屋根は、施工前には苔や藻が広範囲に付着し、高圧洗浄を行うと旧塗膜の劣化とスレート表面の傷みがはっきりと確認できる状態でした。

そこで、カチオン系シーラーをたっぷり染み込ませて脆弱になった下地を強化し、欠損部分についてはクラックガードで補修。そのうえで、水系ナノシリコン-RNによる仕上げを行っています。

骨材入りの屋根塗料

水系ナノシリコン-RNの大きな特徴が、特殊骨材を配合していることです。

メーカー資料によると、特殊骨材と耐久性を損なわない艶消し材を使用することで、一般的な艶有り塗料のような強い「テカリ」を抑え、劣化した化粧スレートにソフトで落ち着いた質感を与える設計になっています。

写真は、水系ナノシリコン-RNを1回塗装した後のスレート表面です。

近くで見ると、表面に細かな凹凸が形成されていることが分かります。

これは塗装ムラや表面の荒れではなく、塗料に配合された特殊骨材によって形成される独特の塗膜表情です。

通常の屋根塗装では、塗り替え後に表面が光沢のある均一な塗膜になりますが、水系ナノシリコン-RNは、あえて艶を抑えた質感に仕上げることで、化粧スレート本来の落ち着いた表情を再現していきます。

耐久性も重視

水系ナノシリコン-RNは、見た目を整えるだけの塗料ではありません。

メーカー資料では、ナノシリコンテクノロジーを採用した塗膜による耐候性・耐変色性・防カビ防藻性・耐汚染性などが特徴として挙げられています。特殊骨材による質感を持たせながら、屋根を紫外線や雨などから保護する性能も考慮されています。

また、水系塗料であることも特徴の一つです。

メーカーは、水系塗料として臭気を抑え、有害物質の揮発を抑えた設計であることを特徴として挙げています。住宅地で行う屋根塗装では、施工性能だけでなく、周辺環境への配慮も材料選びのポイントになります。

1回塗りでは終わりません

写真は、水系ナノシリコン-RNの1回目の上塗りを終えた段階です。

この時点でも高圧洗浄後の白っぽく劣化していたスレート表面はかなり整っていますが、これで完成ではありません。

メーカーの標準塗装仕様では、水系ナノシリコン-RNは上塗りを2回施工し、1回あたり0.16~0.20kg/㎡の塗付量が示されています。十分な塗膜を形成するため、塗料を単に薄く伸ばすのではなく、必要な塗付量を確保することが重要です。

さらに特殊骨材を含むため、メーカーは使用するローラーについても、骨材を十分に吐き出せる毛丈18mm以上のローラーを推奨しています。材料の性能を引き出すためには、塗料の選定だけでなく、施工道具や塗付量まで材料に合わせる必要があります。

縁切りも重要

水系ナノシリコン-RNは、通常の屋根塗料と比較して上塗りの塗付量が多い仕様です。

そのためメーカーの施工要領でも、スレート同士の重なり部分について十分な縁切りを行うことが明記されています。

スレート屋根は、屋根材の重なり部分から内部に入った水分を排出できる構造になっています。

塗装によってこの隙間を塞いでしまうと、水の逃げ道を妨げることがあります。そのため仕上がりだけを見るのではなく、塗装後も屋根本来の排水機能を損なわないよう施工することが大切です。

「塗り替え」から「再生」へ

今回のスレート屋根は、施工前には苔が広がり、高圧洗浄後には旧塗膜の消失や欠損が確認できるほど劣化が進んでいました。

しかし、

高圧洗浄で脆弱な部分を除去し、
カチオン系シーラーで下地を強化し、
クラックガードで欠損部分を補修し、
そして水系ナノシリコン-RNで表面を整える。

こうして一つひとつ工程を積み重ねることで、傷んだスレート屋根を塗装によって再び保護していきます。

屋根塗装で重要なのは、耐久年数の長い塗料を選ぶことだけではありません。

現在の屋根がどのような状態なのかを確認し、その状態に適した下地処理と材料を組み合わせること。

今回、水系ナノシリコン-RNを選択したのも、単に屋根の色を変えるためではなく、劣化したスレート材の質感を整えながら、屋根をもう一度保護することを目的としています。

安田塗装では、スレート屋根をただ「塗り替える」のではなく、できる限り既存の屋根材を活かし、塗装によって再生することを大切にしています。

次の工程では、水系ナノシリコン-RNをもう一度塗り重ね、必要な塗膜厚と均一な質感を確保して仕上げていきます。