201003/15
シーリング打ち替え工程|ボンドブレーカー貼りと2面接着の重要性
サイディング目地の動きに対応し、シーリング材の性能を正しく発揮させるための下地処理
昨日ご紹介したシーリング撤去工程に続き、今回は撤去後に行う大切な下地処理であるボンドブレーカー貼りについてご紹介いたします。
外壁サイディングの目地は、建物の動きや温度変化、サイディング材そのものの反りなどによって、わずかに動きが生じる部分です。
このように動きが想定される目地は、ワーキングジョイントと呼ばれます。
ワーキングジョイントでは、シーリング材が目地の動きに柔軟に追従できるよう、正しい接着方法で施工することが非常に重要です。
一見すると、シーリング材は目地の底部分と両サイドの3面にしっかり密着させた方が良いように思われるかもしれません。
しかし、動きのある目地で3面すべてを接着してしまうと、シーリング材が自由に伸び縮みできなくなります。
その結果、サイディングの反りや目地の動きに追従できず、シーリング材そのものに亀裂が生じやすくなってしまいます。
そのため、シーリング材を充填する目地部分が凹形状の場合、基本となるのは底部分には接着させず、左右の両サイド面だけを接着させる2面接着です。
2面接着にすることで、シーリング材が目地の動きに対して柔軟に伸縮し、本来の防水性能を発揮しやすくなります。
この2面接着をつくるために、目地の底部分にはバックアップ材やボンドブレーカーと呼ばれる絶縁テープを施工します。
ボンドブレーカーを貼ることで、シーリング材が底部分に密着することを防ぎ、左右2面のみで接着する状態をつくります。
特にサイディングの目地は比較的浅いことが多く、シーリング材の厚みをしっかり確保する必要があります。
そのため、厚みのあるバックアップ材ではなく、薄いボンドブレーカーを選定することが一般的です。
シーリング工事は、完成後には見えにくくなる工程ですが、こうした下地処理の一つひとつが、長期的な防水性や耐久性に大きく関わります。
ただシーリング材を充填するだけでなく、目地の動き、深さ、形状を確認し、その建物に合った施工方法を選ぶこと。
それが、外壁サイディングのシーリング打ち替え工事において大切な品質管理だと考えています。

※ワーキングジョイントに対し動きの想定されない目地をノンワーキングジョイントと言い、RC(鉄筋コンクリート)造の窓廻りや打ち継目地、湿式の石張りやタイル張りの目地では3面接着でも全く問題はありません。











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